「ん、これ“島”じゃないか…?」千葉の団地エリアに不思議な一画 行ってみたら“ちょっと残念な光景”が
千葉の湾岸エリアで近接して並行する京葉道路と東関東道との間に、不思議な「島」が存在します。陸橋の側道から入る「行き止まりの島」です。いったい何があるのでしょうか。
ちょっと残念な「駐車場だけの島」
ただ、このように未来を見すえて埋立地を設計し、整備されたふれあい橋高架下駐車場ですが、その現状は、やや残念なものとなっています。
当初、駐車場内は乗用車を150台規模で収容できるよう区割りされていたようですが、現在は実際の需要を鑑みてか、一部の区画を2トン車、2トンロング車に対応するよう引き直し、収容台数は130台規模としています。ただ満車になっているのは2トン車の区画のみで、乗用車、2トンロング車については空きのある状態です。
もちろん、空きがあるだけなら大きな問題ではありません。しかし一部の区画には長期間放置されていると思われるクルマ、さらには破損が進み、遺棄されているとしか思えないクルマも停まっています。また駐車場の奥には、そもそもの規格には収まらないと思われる大型車の姿も見られます。
将来を展望して設計した埋立地の構想と、その構想に合わない現実とのギャップは、都市計画の難しさを感じさせます。もちろん、不十分な将来予測で道路容量や駐車場が不足し、その改善もままならない地域が多数有ることを考えると、多少の剰余はまだ許される範囲なのかもしれません。
ただ、先に述べた放置車両などの件は、治安の悪さを連想させ、新たな契約者の獲得の障害にもなりかねません。利用する他車が“割れ窓理論”により被害を被らないよう、駐車場管理者には十分な監視と適切な対応が必要ではないかと考えられます。
ちなみに、藤崎茜浜線は現在、市役所通りからJR総武線(各駅停車・快速)と京成千葉線、京成本線の線路9本を一気にまたぐ陸橋の建設が佳境を迎えています。これが完成すると、湾岸エリアから線路を越えて京成大久保駅付近まで直結できるようになるため、ふれあい橋を通るクルマも増えるのではないでしょうか。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。




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