国道6号から分かれてスイスイ~→すぐ終了!? 「牛久土浦バイパス」どこまでできた? “ノロノロ現道”解消への長い道のり
国土交通省 関東地方整備局が国道6号「牛久土浦バイパス」の工事状況について進捗を公表。ノロノロ状態の現道を回避するバイパスはどこまでできているのでしょうか。
国道6号「牛久土浦バイパス」用地が進展!
国土交通省 関東地方整備局は2025年12月1日、国道6号「牛久土浦バイパス」の工事状況について情報共有する会議を開催。この中で、進捗状況や今後の見込みなどが話し合われました。
牛久土浦バイパスは、国道6号バイパスのうち主に取手市を通る藤代バイパスと、土浦市の土浦バイパスをつなぐ15.3km。JR常磐線沿いの現道に対して、内陸側に迂回するバイパスを5区間に分けて建設しています。
平成の初期に都市計画決定されているものの、現時点では取手側の1.3kmと、圏央道のつくば牛久IC前後の3.9kmが暫定2車線で開通したのみです。市街地の現道は信号だらけの2車線で渋滞が多発しており、茨城県南部の国道6号のなかでも特にバイパス整備の遅れが指摘されている区間です。
取手市側の国道6号現道から分岐する1.3kmは2022年に開通した区間で、快適な移動ができるものの、丘陵地に突っ込む手前で唐突に終わります。これに接続して北へ抜ける牛久市道が同時開通しており、さらに細い県道などを経由してつくば牛久ICまで抜けられるものの、バイパスの全容を伺うことはできません。
また、つくば牛久IC前後の開通区間3.9kmは、同ICや巨大なショッピングモール「イオンモールつくば」のアクセスを主に担っていますが、土浦バイパスまではつながりません。4車線の土浦バイパスから、2車線の国道6号現道になだれ込む交通が多く、国道6号現道は特に土浦市側で速度低下が顕著になっているということです。
今回は5区間すべてが一括で再評価されました。最も遅く事業化した牛久市内のIII期区間は、2020年時点で用地取得率0%でしたが、2025年3月時点で81%まで進展。他の区間も98%から100%となっており、未取得用地では土地収用法に基づく事業認定の告示を受けるなどしています。すでに工事中の区間も含め、工事はこれから本格化すると見られます。





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