世界初になる「自動運航の“フェリー”」に乗った! 車の自動運転と全然違う! 「海の銀座」瀬戸内海でレベル4相当

国際両備フェリーの「おりんぴあどりーむせと」に自動運航機能が搭載され、デモが公開されました。2025年度中には世界初となる、一般客を乗せた状態での自動運航を目指します。

「そっちは浅瀬、航行禁止区域、あの船横切ってくる…」予測して動く!

 今回の見学会では、「おりんぴあどりーむせと」の避航デモンストレーションや自動着桟デモンストレーションが披露されました。

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着桟も自動で行った(深水千翔撮影)

 船上に搭載されたセンサーからの情報を基にプランナーが他船の針路を予測し、安全なルートを提案。浅瀬や航行禁止海域を航行していないかAPU(アクションプランニングユニット)が海図情報と照らし合わせて判断を行い、DTC(ドライブトレインコントローラー)が船とプロペラを自動で制御し、針路を交差する可能性があるタグボートを避けて元の航路に戻りました。

 小嶋CEOは「効率的な運航を求められるため非常に期待が大きい。自動運航のシステムが搭載されることが当たり前の時代が来ると思っており、企業力を高めてどんどん入れられるように努力していきたい」と期待を示しました。

「おりんぴあどりーむせと」は、「MEGURI2040」のフェーズ2で2025年度中に商用化を予定している自動運航機能搭載船舶の第1弾に当たります。今後は自動運航機能の検証などを進め、実際の営業航海において自動での航行を実施することを計画しています。

 このほか井本商運のコンテナ船「みかげ」(749総トン)、川崎近海汽船のRORO船「第二ほくれん丸」(1万1413総トン)に加え、無人運航船に必要なシステムをすべて備えた新造船として旭洋造船が建造し鈴与海運が運航する696TEU型新造コンテナ船「げんぶ」(5689総トン)が順次、商用での自動運航を始める予定です。

 また、「MEGURI2040」ではこれまで船上で行ってきた業務を陸上で行えるようにするため、機関部の遠隔監や、運航計画の立案など複数の無人運航船を同時に支援する場所として、陸上支援センター(FOC)も構築しました。今後は陸上支援センターを通じて4隻同時に遠隔操船する実証実験なども実施していきます。

 その4隻のなかでも、「おりんぴあどりーむせと」は唯一となる一般の乗客を運ぶ旅客船です。小嶋CEOは「小豆島航路は生活航路であると同時に観光航路。外国の方もたくさん乗る。船内に乗られた時、自動運航をしている船というアナウンスを行うことで、安心して楽しんでもらいたい」と話しました。

【画像】甲板に「鉄道」!? 超カワイイ「おりんぴあどりーむせと」(写真33枚)

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1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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