日本一デカいイオンへの道「東埼玉道路」延伸しても国道4号は“変化なし” 真のバイパスになる“次の開通区間”の整備形態が判明

2025年6月に延伸を果たした国道4号バイパス「東埼玉道路」。しかし、国道4号現道からの交通移転は図られていないことがわかりました。現道につなげる“次の開通区間”の整備形態も判明しました。

「東埼玉道路連絡線」ってなんだ?

 春日部までの延伸区間は延長4.9km。計画図を見ると、農地の中を盛土で突き進み、中川を渡ったのち、末端部で“二又”に別れ、国道4号とは中川の南北2か所で接続することとなっています。そのポイントが500m強しか離れていないのは不可解です。

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東埼玉道路の6月開通区間。交通量はそれほど多くない(乗りものニュース編集部)

 このうち南側(右岸)の接続ポイントへの道は「東埼玉道路連絡線」と呼ばれており、いわば支線になります。これで国道4号の「豊野工業団地」交差点へ十字で接続します。

 東埼玉道路連絡は当初、専用部のランプとして作る予定だったといいますが、豊野工業団地の造成を受け、先行開通させることが2020年の事業評価で明かされています。こちらはすでに橋台などもできています。

 一方、中川北側(左岸)の接続ポイントは東埼玉道路の本線にあたり、国道4号にV字の線形で取りつくことになります。しかし、工事が進んでいる気配がありません。

 北首都国道事務所によると、次は「東埼玉道路連絡線」を先行開通させる形で国道4号への接続を果たすそうです。“本線”にあたる中川北側への接続ポイントは、「専用部の側道」として、専用部の建設時に整備する計画だそうです。

 東埼玉道路はさらに、国道4号と重複する形で国道16号と交わる「庄和IC」まで計画線が引かれていますが、こちらは専用部のみを延ばす見込みだそうです。その際には「国道4号の拡幅が必要になると思われる」とのことですが、専用部は松伏(浦和野田線)までしか事業化されておらず、国道4号春日部までの具体化はまだ先と見られます。

 春日部までの延伸部は、2025年3月末時点で用地取得率98%となっており、100%取得も時間の問題と考えられます。

 農地を貫く盛土部以外で大きな構造物としては、本線が中川を渡る橋梁が挙げられます。こちらはまだ基礎工事にも着手していないものの、入札が順調に進み、工事契約ができれば進められる状態だそうです。

【けっこうできてる!?】これが「東埼玉道路」春日部までの延伸部です!(地図/写真)

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