トランプ氏、F-35は不要? 調達数削減を示唆、それがありえない理由

その言動が世界中の注目を集める、次期米大統領のドナルド・トランプ氏ですが、今度は最新戦闘機F-35の調達について見直しを示唆。トランプ氏がどこまで本気かは不明ですが、少し考えれば非効率かつ非経済的この上ないことは明らかです。

高くついたソフトウェアが機体単価を安くする?

 F-35は「空軍型F-35A」「短距離離陸垂直着陸型F-35B」「空母艦上機型F-35C」の3機種が開発され、従来のF-15、F-16、F/A-18、A-10、ハリアーII、トーネードIDS、F-4Eほか様々な戦闘機の後継機になります。こうした機種をF-35の1機種で代替することを求めたがゆえに、F-35のハードウェア開発費はいくらか高くなったかもしれません。

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アメリカ海軍の強襲揚陸艦「アメリカ」と、短距離離陸および垂直着陸が可能なF-35B。(写真出典:アメリカ海兵隊)。

 しかし、それぞれ別個にF-35相当のミッションシステム能力を持つ次世代戦闘機を開発していたとしたならば、1機種ずつにやはり数兆円の費用が必要になることは確実です。それを考えると、F-35という共通のミッションシステムを持つ次世代機に統一できたことによる、開発費削減効果は計り知れないものがあります。

 機体単価にしても、2011年度の時点でF-35Aが150億円も必要としたのは、本格的な生産体制に移行する以前の段階「低率初期生産」であるためで、この年はわずか9機のF-35しか引き渡されていません。生産数が少ないぶんどうしても単価が高くなってしまうのは、工業製品である以上は当然のことです。

 2016年度中にはF-35の総生産数が207機に達し、F-35Aは95億円(9500万ドル)にまで値下がりしています。そして2018年度からはいよいよ全規模量産が開始されます。2021年には年産約200機と文字通り大量生産され、F-35Aの単価は85億円(8500万ドル)まで低下する予定となっており、最終的には79億円(7900万ドル)になります。

 もちろんこれは当初の予定通り生産された場合の見積もりです。もしF-35の計画を見直して減産となれば、量産効果は低減し価格は上昇するでしょう。

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コメント

4件のコメント

  1. アメリカの弱体化は確実。

    早々にCIAに粛清される危険性はないか?

  2. 確かに、トランプおじさんは少し前に軍備大拡張を主張してたよねぇ…まぁおじさんの妄言は議会と米軍に潰されると思うけどね?んな任期4年8年のお客さん大統領に国家の安全保障の根幹までグチャグチャにいじらせる気は無いでしょう。それに、米軍がF-35の取得数をどうしようと、他国の取得契約は別の次元の話であって、各国はあんまり気にしなくても、ね。米軍向け生産数が落ち込むと一機当たりの価格に跳ね返ってくるのは問題っちゃ問題だけど。

  3. トランプもアレだけど、軍事オタクもそれ以上のアレだというのが、記事とコメントを読んでよくわかった。

  4. そもそもトランプ大統領の存在がブラックジョーク。一番の対策はトランプ大統領をクビにすること。

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