サクっとスキーするなら「いっそ北海道に飛べ」!? 雪山近い/穴場/何より雪に強い“最強の空港”とは?
北海道でのスキー・スノボ旅行。多くの人が新千歳空港から旅行しようと考えるかもしれませんが、空港からすぐに滑り出せる好立地、かつ悪天候に強い「ほぼ欠航しない」空港があります。
「ほぼ欠航しない」という強み
もうひとつ、短い日程でのスキーやスノボを力強く後押しするのが、天気に左右されにくい旭川空港の就航率の高さです。
人口30万人あまりの旭川市は、青森市と並び積雪量の多い大都市として知られています。当然、空港のある東神楽町も多くの降雪に見舞われますが、過密ではない発着スケジュールに加え、除雪隊「WAX WINGS」の活躍で、例年99%以上の就航率を誇っています。
今年(2025年)も、12月14日(日)〜15日(月)の悪天候で、北海道では新千歳空港をはじめ、帯広、女満別、釧路などの主要空港で多くの便が欠航となりました。しかし同日、旭川空港では多少の遅延はあったものの、欠航することなく全便が発着しています。
もし1泊2日、2泊3日といった旅程で利用予定の便が欠航になってしまうと、スキーやスノボそのものを取りやめるという選択肢が濃厚となります。しかし旭川空港に限っては、そうした心配がほぼ不要なのです。
もちろん注意点も…でも「トータルでは断然有利」
このようにスキーヤー、スノーボーダーにとってありがたい存在の旭川空港ですが、留意すべきポイントもあります。それは市街地周辺からレンタカーで空港に向かうときの所要時間です。
旭川市街から旭川空港まで、混雑のない時間帯では30分程度です。しかし交通量が多くなる夕方のラッシュ時にはクルマの流れが遅くなり、40分から50分近くかかることもあります。さらに天候状況により滑りやすいミラーバーンが発生するときは、市街地や交通量の多い主要道路では車間をとったノロノロ運転となることもあり、さらに時間がかかります。とくに空港から見て旭川市街の反対側にある道央道・旭川鷹栖ICや旭川北ICから空港に向かう場合に注意が必要です。
また旭川空港周辺にはガソリンスタンドが少なく、レンタカー返却前に満タンにする場所が限られます。旭川を出発する日に市街地に立ち寄る場合は、現在地から空港まで、スマホの地図アプリで所要時間をたびたび確認するなど、乗り遅れ対策を怠らないようにしましょう。
現在、新潟や長野など、東京からアクセスのいいスキー場はリフト券の値上がりが顕著で、またインバウンド人気も相まって宿泊費も高止まりしています。飛行機を使う北海道でのスキーやスノボは“費用がかかる”という印象がありますが、タイムセールなどで安い航空券を手配できれば、新潟や長野との差額はかなり小さくなっています。
まだ北海道での滑りを味わったことのない方は、旭川空港からデビューを飾ってみてはいかがでしょうか。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。





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