東京メトロの経営資源活用コンテスト、結果発表 未来のメトロ、その姿は?
「すぐにでも実用化を」 受賞3社のプレゼン内容は?
プログレス・テクノロジーズは、特殊な音波を発してユーザーの位置情報を検出する「ビーコン」と呼ばれる機器を駅に設置し、スマートフォン向けアプリを通じて視覚障害者に「階段があります」「ホームに着きました」といった情報を音声で伝えるサービスを提案。複数の審査員から「すぐにでも実用化を」という声が上がりました。また、カメラを内蔵したメガネをかけ、その映像をサーバーで解析して前方の障害物を通知する技術の実用化も目指すといいます。
ログバーは、インターネット通信が不要の音声翻訳機器「ili(イリー)」を外国人旅行者の多い駅構内などで活用することを提案。場所を選ばず、タイムラグのないコミュニケーションが可能な高い技術力が評価されました。
在日外国人の自宅で料理教室を行うサービスを展開するTadakuは、東京メトロ沿線の外国人料理教室のスタンプラリーなどを通じ、「海外へ行かなくても異文化に触れる機会の提供」をプレゼンテーション。食を通じて各国の文化を相互に理解することに貢献するビジョンを掲げ、シェアリングエコノミー(共有型経済)としてのユニークさや、地域と共生する点などが評価されました。
「東京メトロがお客さまのために、まだまだできることがこんなにあったのかと肌身で感じました。プレゼンテーションされたアイデアを“メトロの卵”として、これから育てていきたいです」(東京メトロ 奥 義光社長)
受賞した3社には賞金100万円が贈呈され、今後、3社と東京メトロとのコラボが始まります。
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