トランプ大統領の鶴の一声!「巨大な車ばかりの国」で“軽自動車サイズ”が必要なワケ「TINY CARS」の正体
トランプ大統領が「TINY CARS(小さな車)」の米国内製造を承認したとSNSなどで明らかにし、話題を呼んでいます。巨大な車が主流のアメリカで、なぜ今「小さな車」が求められているのでしょうか。
安全基準の壁と「25年ルール」アメリカで新車を売る難しさ
これまでアメリカで日本の軽自動車のような小型車が普及しなかった背景には、厳しいルールの壁がありました。
原則として、アメリカで車を販売するには連邦安全基準という独自の厳しいルールをクリアしなければなりません。ただし、1988年に法律化された通称「25年ルール」という制度があり、製造から25年以上が経過した車両であれば、この基準の適用が除外されます。
逆に言えば、25年未満の車両は原則として連邦安全基準への適合が求められるため、これに適合していない車を新車同然の扱いで流通させるには、衝突試験などの膨大な手続きが必要となり、現実的な負担が非常に大きい状況が続いてきました。
トランプ大統領の方針を受け、SNSなどでは肯定的な反応がある一方で、巨大な車が走るアメリカのハイウェイでの安全性について懸念する声も見受けられます。
今後の焦点は、大統領の指示によって安全基準に“例外規定”が設けられるのか、あるいは別のカテゴリで扱われることになるのかといった、具体的なルール整備の行方です。
これまでのアメリカは「大きいことは良いこと」「大は小を兼ねる」という価値観が主流でしたが、記録的な物価高騰がその常識を変えようとしています。
手頃な車を求める動きが、今後のアメリカの車社会にどのような変化をもたらすのか、動向が注目されます。





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