「日本の新車は高すぎる!」←本当か? クルマの価格が上がり続ける“真の理由”とは 海外&25年前と徹底比較!
普段の生活に関わる商品の価格が上がるなか、新車の価格も驚くほど高騰しています。果たしてこの価格は適正なのでしょうか。日本と海外での販売価格を比較しながら考えます。
価格高騰も“納得のワケ”とは
ではなぜ、近年クルマの価格が高くなっているのでしょうか。それは2000年代のクルマに比べて、2026年現在の最新のクルマの方が、圧倒的に高性能で高機能になっているからです。
2000年に登場した2代目RAV4と比べると、現行の6代目RAV4は衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)をはじめ、バックカメラや各部のセンサーなどの安全・運転支援機能が充実し、標準装備化されています。加えて、2代目ではナビやオーディオ程度だったインフォテイメントシステムにも、通信機能やソフトフェアの拡張プログラムなどが盛り込まれ、飛躍的な進化を果たしているのです。
さらに走る・曲がる・止まるといった、見えない部分の基本性能にも大きな差があります。まず2000年時点のRAV4のパワートレインには、現行型にあるハイブリッド仕様の設定はありません。さらに、2代目RAV4のエンジンは排気量2Lで最高出力は152ps、燃費は当時の10・15モード測定数値で14.0km/Lでしたが、対する最新のRAV4は最高出力がシステム総合で240ps、燃費はより厳しい計測手法であるWLTCモードで22.5km/Lと、パワーも燃費も圧倒しています。
こうした機能の充実や性能アップは、当然ながら価格に跳ね返っています。クルマの進化が新車価格の高騰につながっていると言っていいでしょう。
つまり「日本の新車は高すぎる」ということはなく、国産メーカーはむしろ、日本では海外よりも頑張って新車を安く売っていることになります。そして、新車高騰の根本的な要因は、以前に比べてクルマが飛躍的に高性能・高機能になったことだと言えるのです。
とはいえ、もし「どうしても安くクルマを手に入れたい」と思うのであれば、車格を下げてみるのも手です。現在の新車はひとつ下のクラスのモデルでも、かつての上級モデル並みの性能を備えていることがあります。性能や機能の充実より、お財布への優しさを重視するのであれば、これも賢い選択でしょう。
Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。





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