バッテリー上がりの意外な対処法「放置」で復活? お湯はNG、AT車の「押しがけ」が無理なワケ

クルマのバッテリーが上がってしまったら、JAFを呼ぶ前に試してほしい「ダメ元」の方法があります。意外にも「少し休ませる」ことが効果的な場合があるのです。昔ながらの対処法が現代のクルマではNGな理由とともに解説します。

AT車はなぜ「押しがけ」できないのか?

 もうひとつ、昔ながらの方法に「押しがけ」があります。ギアを入れ、人力でクルマを押して勢いをつけ、無理やりエンジンを回す荒技です。

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バッテリー上がりを防ぐ方法は?(画像:写真AC)

 しかし、これは現代の乗用車のほとんど(AT車/CVT車)では不可能です。「マニュアル車(MT)ならできるのに、なぜ?」と思うかもしれませんが、構造の違いが理由です。

 MT車はクラッチをつなげばタイヤとエンジンが直結するため、タイヤを回せばその力でエンジンを回せます。

 いっぽう、AT車は「トルクコンバーター」という装置を介して動力を伝えています。

 これは向かい合わせた2つの扇風機のようなもので、片方が回ってオイルの流れ(風)を起こし、もう片方を回す仕組みです。エンジンがかかっていないと油圧が発生しないため、タイヤ側からいくら回しても、力は空回りしてエンジンには伝わりません。

 なお、MT車についても最近のモデルは、クラッチペダルを奥まで踏まないとセルモーターが回らない安全対策が施されているため、押しがけは物理的に不可能です。

 バッテリー上がりを防ぐ一番の方法は、やはり定期的に乗ることです。

 例えば「毎日5分の買い物に使っているから大丈夫」というのは誤解で、一度のエンジン始動で失った電力は、20分~30分ほど走らないと取り戻せません。短い「ちょい乗り」を繰り返すと、バッテリーは慢性的な充電不足(借金状態)に陥ってしまいます。

 週に1回、30分以上ドライブすることが、バッテリーのみならずクルマも長持ちさせる一番の特効薬といえるでしょう。

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