「暗い室内」は過去の話 日本を守る21世紀の防空システム「ジャッジ」、その姿とは

映画などで描かれる、軍隊の司令官が詰める『指揮所』というと、とにかく暗いイメージがあるのではないでしょうか。かつてはリアルだったそうした描写、今後は変わってくるかもしれません。現場を取り仕切る現役の空自司令官に、指揮所の最新事情を聞きました。

指揮する部屋は「明るい職場」?

 1993(平成5)年に公開されたアニメ映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』。その冒頭に、航空自衛隊の「SOC/DC(作戦指揮所/防空指令所)」と呼ばれる戦闘機の管制などを行う部署が描かれています。

 照明が落とされた薄暗い部屋に複数台のレーダーコンソールが並び、多数の管制官がブラウン管のスクリーンにぼんやりと輝く光点を注視する……そのリアルな描写は、ファンのあいだで大きな話題を呼びました。

Large 20161230 01
航空自衛隊が「バッジ(BADGE)」システムを使っていた時代の管制風景。新型の「ジャッジ(JADGE)」は、こうした暗い部屋ではないという(写真出典:防衛省)。

 しかし現在、SOC/DCの様子はガラリと変わったようです。航空自衛隊・南西航空混成団司令の荒木淳一空将(取材当時。「荒」は正しくは「ボウ」の部分が「トツ」)は次のように話します。

「我々自衛官も、防空指令所やそうした場所は『暗い』というイメージしかありませんでしたが、これは昔の『バッジ(BADGE)』という防空システムが使用されていた時代の話です。いまそれに代わり使われている『ジャッジ(JADGE)』は、普通の事務所とほとんど変わりません。市販のパソコンと液晶ディスプレイが並んでおり、操作もキーボードやマウスでやっております。部屋の照明も、ものすごく明るくなりました」(南西航空混成団司令 荒木空将(当時))

 昔に比べて「明るい職場になった」とユーモアを交えて語る荒木司令は、日本全国を北部、中部、西部、南西の4つに分割した「方面隊」のうち、沖縄県とその周辺の防空を担当する「南西航空混成団」の司令官です(取材当時。2016年12月、航空教育集団司令官に)。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス