「ブルーインパルス」725号機の20年 震災乗り越え退役 更新機体は同機種、その次は?

航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」に使用される機体の1機が退役し、新しい機体へ更新されました。現在使用している機種が採用されて20年、次の機種も国産機になるかもしれません。

「ブルーインパルス」壊滅の危機も?

 2011年、東日本大震災によって生じた大津波が「ブルーインパルス」のマザーベースである松島基地を襲います。基地は完全に水没し、同基地のT-4、UH-60J救難ヘリコプター、U-125A救難捜索機、F-2B戦闘機といった機体はほとんどすべて流され、全滅といってよいほどの大被害を受けてしまいました。

 ところが「ブルーインパルス」にとって不幸中の幸いだったことに、東日本大震災の翌日、2011年3月12日に予定されていた九州新幹線開通式典のため、芦屋基地(福岡県遠賀郡芦屋町)へ6機と予備1機が現地展開し、さらに1機が定期整備(IRAN)のために岐阜基地(岐阜県各務原市)の川崎重工へ送られていたのです。

 そのため「T-4ブルーインパルス」の被害は、2002(平成14)年に新造された804号機ただ1機のみでした。さらに人的被害も無かったことから、わずか半年あまりで芦屋基地に拠点を移し復活。そして2年後の2013年には松島基地へ帰還しています。

 もし九州新幹線開通式典において「ブルーインパルス」の飛行展示予定が組まれていなかったならば、定期整備中の1機を除いて8機全滅という最悪の事態は避けられなかったでしょうから、その復活は見通しが立たないほど先であったに違いありません。

「T-4ブルーインパルス」725号機は、こうした事故や災害による不幸を乗り越え、20年間にわたる任務を終えたのです。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?