現代戦に必要な「お皿」の正体 E-2Cパイロットが語るその「タカの目」

ときには通信(データリンク)の中継機として

 E-2Cは飛行機を探すだけではなく、艦船と艦船、ないし地上との通信の中継を行うことも重要な役割です。また、F-15J戦闘機やイージス艦などと探知した情報を互いにやりとりしあうデータリンクも有しており、E-2Cが在空することで、より広範囲におけるデータリンクの連接が可能となります。

 加えて、戦闘機は基本的に地上の「DC(防空指令所)」で勤務する管制官から誘導を受けて飛行しますが、何らかの状況によってこれができない場合は、戦闘機の誘導を引き継ぎます。

「E-2Cの乗員は、パイロットが機長と副機長の2人、それに3人の管制官が搭乗しています。管制官のうち、ひとりはシステムやコンピュータ、レーダーを管理する者、もうひとりは戦闘機と地上のDCを調整しながらどこへ戦闘機を誘導するか指揮統制を行う者、そして最後に戦闘機の管制を直接行う者です。元々、システムが複雑なのでかなり自動化されており、なるべく人を介在しなくてもできるようになってはおりますが、大型のE-767『AWACS(早期警戒管制機)』で監視するのと同じボリュームの仕事を3人でやらなくてはならないので、ひとり当たりの労力は少し高くなっています」(第603飛行隊長 小池裕晃2佐)

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E-2C早期警戒機(手前)とE-767早期警戒管制機(奥)。E-767は大型であり、E-2Cと比較し管制能力などに優れる(関 賢太郎撮影)。

 またE-2Cには、あまり知られていない装備として、「ESM(電子戦支援装置)」が搭載されています。「ESM」とは、空中を飛び交う電波を探知しその情報を記録するためのシステムです。

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コメント

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1件のコメント

  1. 導入時の機種選定で、索敵範囲も広く、多分トイレも普通に使えたE-3Aはなぜ選ばれなかったのでしょうね。ヤフコメにも書いたけど、艦載機を使う理由なんて日本にはさらさら無かったのに。