空の「じゃじゃ馬」E-2C早期警戒機 パイロットが語るその特徴

背中にお皿型のレーダーを載せたE-2C早期警戒機。一風変わった見た目が特徴的ですが、その操縦もほかとは少々違うようです。同機へ搭乗する現役自衛官に、その特徴などについて話を聞きました。

きっかけは、ソ連戦闘機による函館への強行着陸

 E-2Cはもともと、1976(昭和51)年に発生したソ連防空軍MiG-25戦闘機パイロットによる亡命事件において、低空に降下したMiG-25をレーダーサイトが失探し、函館空港に強行着陸されるまで再探知できなかった教訓をもとに、低空の監視体制を強化する目的で1983(昭和58)年より合計13機が航空自衛隊へ導入されました。

 こうした経緯から、E-2Cは当初、ソ連(当時)に対する防衛の最前線であった北海道に近い、三沢基地(青森県)の第601飛行隊に配備されていました。しかし近年では南西域(南西諸島空域)におけるスクランブル発進の急激な増加にともない、那覇基地(沖縄県)へ一部のE-2Cを派遣したうえでの任務が常態化。2012年には、中国国家海洋局の小型プロペラ機Y-12が低空を飛行し、領空侵犯する事案が発生します。

 奇しくもMiG-25による低空からの領空侵犯によって導入されたE-2Cは、こうした南西地域(南西諸島空域)における周辺国の活発化に対応するため、那覇基地へ常駐する必要に迫られ、2014年に第2のE-2C飛行隊として第603飛行隊が新編されたことを契機に、同機の一部が那覇基地へ配備されました。

 さらに2014年には、航空自衛隊へ新型のレーダーやシステムを搭載し、大幅に近代化されたE-2D「アドバンスドホークアイ」の導入が決定。近い将来、E-2C/Dの航空自衛隊における総数は17機に増強され、浜松基地(静岡県)に所在する第602飛行隊のE-767「AWACS」とあわせ、全体的にはもちろん、南西域の警戒監視能力もさらに向上する見込みです。

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