韓流スターも志願する「韓国で最も過酷な部隊」が変貌 戦車も導入で実質「第4軍」化へ ルーツは旧日本軍!?

韓国国防省は、韓国海兵隊の主要2師団の平時作戦統制権を陸軍から海兵隊へ戻す方針を発表しました。約半世紀ぶりとなるこの決定は、韓国海兵隊が陸海空軍と並ぶ「第四軍」として、その役割を強化していく第一歩となるのかもしれません。

旧日本軍の影響も? エリート集団・韓国海兵隊とは

 韓国国防省は2025年12月31日、韓国海兵隊第1・第2両師団の平時の作戦統制権を、陸軍から海兵隊に戻す方針を発表しました。

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アメリカ海兵隊と共同演習を行う韓国海兵隊(画像:アメリカ海兵隊)。

 アメリカに陸海空軍のほか水陸両用作戦を主軸とする海兵隊があるように、韓国にも海兵隊があります。朝鮮戦争が開戦する前年の1949(昭和24)年、韓国海軍の隷下部隊として誕生しました。陸海空軍と同様、1948(昭和23)年の韓国建国直前まで軍政を施行していたアメリカの支援によって誕生しており、使用する武器もアメリカからの供与品で固められていました。

 ただ草創期の自衛隊と同様、アメリカ軍が供与できる武器は韓国人には大きすぎて使いにくかったことから、旧日本陸軍から引き渡された九九式軽機関銃など日本製兵器も使用されていたと伝えられています。

 旧日本陸軍は旧日本海軍と異なり、朝鮮半島出身者を広く受け入れていました。このため、当時の韓国には陸軍士官学校出身者や、旧日本陸軍人として実戦を経験した人たちも少なからず存在していたのです。韓国海兵隊は創設にあたって、こうした人たちを優先的に採用しました。

 このため、旧日本陸軍の影響を大きく受けているとも言われています。韓国海兵隊には以前、「特攻隊」という名称の特殊部隊が置かれていました。日本人には複雑な印象を受けてしまいそうな名称の部隊ですが、これも旧日本軍の影響を受けていたからなのかもしれません。

 韓国は徴兵制を施行しており、成人男性には一定期間の兵役が課せられています。徴兵検査をパスした成人男性の多くは陸軍に配属されるのですが、海兵隊は通常の徴兵検査に加えて、厳しい体力試験をパスした者だけが入隊できる、事実上“志願制”の軍隊と言えます。

 2023年9月に兵役を終えて海兵隊を除隊した、男性アイドルグループ「Block B」のP.O(ピオ)氏は、4回体力試験に挑戦して海兵隊への入隊を成し遂げています。P.O氏の志願動機は、彼の母親の願いをかなえたかったからなのだそうですが、同じく韓国のアイドルグループ「INFINITE」のエル氏や、スター俳優のヒョンビン氏のような、既に芸能界で確固たる地位を築いていた方々が海兵隊を志願しています。それは、厳しい体力試験と訓練に耐えてきたことが、韓国社会で一種のステータスシンボルと見なされているからだと言われています。

【写真】韓国海兵隊の「K9自走砲」や「KAAV7」を見る(4枚)

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