韓流スターも志願する「韓国で最も過酷な部隊」が変貌 戦車も導入で実質「第4軍」化へ ルーツは旧日本軍!?

韓国国防省は、韓国海兵隊の主要2師団の平時作戦統制権を陸軍から海兵隊へ戻す方針を発表しました。約半世紀ぶりとなるこの決定は、韓国海兵隊が陸海空軍と並ぶ「第四軍」として、その役割を強化していく第一歩となるのかもしれません。

目指すは米海兵隊? “第4軍”化でどうなる?

 2025年5月に韓国の釜山で開催された海洋防衛装備展示会「MADEX2025」の韓国海兵隊のブースには、逆上陸作戦の主力を担うKAAV7水陸両用装甲車、沿岸防備の主力を担うK9自走砲と共に、韓国の総合防衛企業LIGNex1が開発した自爆突入型USV(無人水上艇)の試作品が大々的に展示されていました。

 このような展示となった理由を韓国海兵隊の方に聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。

「韓国海兵隊はアメリカ海兵隊をモデルの一つとしていますが、そのアメリカ海兵隊は『フォースデザイン2030』計画に基づいて、逆上陸作戦を主任務とする軍隊から、無人装備やミサイルなどを迅速に展開させて、侵略を阻止する軍隊へ生まれ変わろうとしています。韓国とアメリカでは置かれている環境は異なるので、アメリカ海兵隊のように戦車部隊を全廃するような改革は行えませんが、迅速に侵略を阻止するための戦力を展開するという方向性については、アメリカ海兵隊を見習うべきだと思います」

 韓国海兵隊の変革はまだ始まったばかりですが、その第1歩である平時作戦統制権の移管は、海兵隊の独立性を高めることで陸海空軍と並ぶ事実上の第四軍と位置づけ、本来求められていた国家戦略機動部隊という性質を、より強化するためなのではないかと考えられます。

【写真】韓国海兵隊の「K9自走砲」や「KAAV7」を見る(4枚)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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