国内線・国際線… 航空ダイヤ、どうやって作る? 世界的な会議も
国内線ダイヤが海外航空会社のおかげで?
――世界中の航空会社のダイヤ作成担当者が一堂に集まる会議とは、どのようなものなのでしょうか。
毎年2回開催され、2016年はドイツのハンブルグ、アメリカのアトランタで開催されました。世界共通のIATAガイドラインに準拠しつつ、航空会社のダイヤ担当者が乗り入れを希望する各混雑空港の時間調整を、混雑空港を担当するコーディネーターと調整します。
――希望通りの発着時間帯にならないこともあるのでしょうか。
基本的には各航空会社の運航実績が優先されますが、海外の空港へ新たに乗り入れる場合などは、受け入れ国側の制約によって、乗り入れ自体が認められないケースや、認められても希望したダイヤの時間帯にならないこともあります。日本では、特に羽田空港はほぼ満杯状態で、管制処理能力の観点から5分、15分、30分、1時間の規制値が設定されており、5分の設定時間変更でも難しい調整が発生します。
かつて、羽田空港を出発する国内線のある路線のダイヤを、よりお客さまの利便性向上に寄与できるよう改善するため変更を試みたところ、スムーズに希望通りの出発時間帯になったことがありました。時刻表を見ると、その時間帯に出発していた海外の航空会社の運航ダイヤが変わっていました。つまり、海外の航空会社がダイヤを変更し、そこにちょうど入れたわけです。5分の設定時間変更が難しい羽田空港でも、このように海外の航空会社を含めて2社間、3社間などで希望がうまく合致すれば、ダイヤ変更がかなうことがあります。
はじめまして。
高校の授業で、飛行機のダイヤについて調べています。
つきましては、以下の記事の実例を紹介していただくことはできますでしょうか?
よろしくお願い致します。
国内線・国際線… 航空ダイヤ、どうやって作る? 世界的な会議も 2017.01.08
かつて、羽田空港を出発する国内線のある路線のダイヤを、よりお客さまの利便性向上に寄与できるよう改善するため変更を試みたところ、スムーズに希望通りの出発時間帯になったことがありました。時刻表を見ると、その時間帯に出発していた海外の航空会社の運航ダイヤが変わっていました。つまり、海外の航空会社がダイヤを変更し、そこにちょうど入れたわけです。5分の設定時間変更が難しい羽田空港でも、このように海外の航空会社を含めて2社間、3社間などで希望がうまく合致すれば、ダイヤ変更がかなうことがあります。