国内線・国際線… 航空ダイヤ、どうやって作る? 世界的な会議も

鉄道とは違い、海外の会社とも調整をする必要がありそうな航空ダイヤ。その作成は、どのように行われているのでしょうか。世界的な会議、変化する気象状況などが、その背景にありました。

ダイヤ調整をしなければ、九州から羽田は早着ばかりに

――各路線の搭乗ゲートはどのように決めているのでしょうか。

 羽田空港などの場合、お客さまがご搭乗される航空会社の搭乗ゲートを判別しやすいよう、どの搭乗ゲートをどの航空会社が利用するかは、ほぼ決まっています。

――羽田空港から地方へ向かう路線などの場合、搭乗ゲートからバスで航空機へ向かうことがありますが、なぜでしょうか。

 まずある程度、搭乗ゲートごとに駐機できる航空機のサイズが決まっています。そして、定員数が多いボーイング777型機などの大型機はほかの機体よりも搭乗に必要な時間が長くなることから、手荷物検査場から近い搭乗ゲートを使用することで、定時に出発できるように工夫しています。搭乗ゲートの割り当てについては、幹線か地方路線かどうかよりも、その便にどのようなサイズの航空機が使用されるかによります。

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羽田空港の搭乗ゲート(2015年10月、恵 知仁撮影)。

――ダイヤを作成するうえで苦労しているポイントなどを教えてください。

 混雑した空港のダイヤ(時間値)調整だけでなく、各空港の運用時間や滑走路の規制、駐機場の制約を考慮したダイヤ策定をしつつ、便ごとに適切なサイズの航空機の配置、ダイヤの利便性、定時性などの品質を考慮したダイヤ策定を、ほぼ自社のダイヤ調整のなかで完結させる必要があり、毎回、頭を悩ませています。

 例えば、定時性向上を図った適切なブロックタイム(時刻表の出発時刻から到着時刻までの時間)の策定があります。国際航空運送協会(IATA)の会議スケジュールから、大きなダイヤ改正は年2回です。しかし、当社が紙面の国内線時刻表を1か月から2か月ごとに発行していることからも分かるように、夏ダイヤ、冬ダイヤのくくりのなかでも上空の風などの影響を考慮し、約2か月ごとにブロックタイムの変更を中心としたダイヤ変更を行っています。偏西風が2月などの冬場に強く、8月などの夏場に弱くなるのがおもな理由です。

 もし国内線のダイヤを年1回しか作成しなかった場合、2月に九州方面から羽田空港へ向かう便は偏西風が強い、つまり追い風が強いことから早着ばかりになる一方、8月は追い風が弱く延着ばかりになってしまう、という事態が考えられます。

 約2か月ごとに5分単位で発着時刻を前後させたり、発着時刻を、偏西風の影響が比較的少ない羽田空港から北方面へ向かう便と入れ替えたりして調整することで、お客さまに正確な出発・到着時間をお伝えできるよう、こだわりを持って策定しています。

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コメント

1件のコメント

  1. はじめまして。

    高校の授業で、飛行機のダイヤについて調べています。

    つきましては、以下の記事の実例を紹介していただくことはできますでしょうか?

    よろしくお願い致します。

    国内線・国際線… 航空ダイヤ、どうやって作る? 世界的な会議も 2017.01.08

    かつて、羽田空港を出発する国内線のある路線のダイヤを、よりお客さまの利便性向上に寄与できるよう改善するため変更を試みたところ、スムーズに希望通りの出発時間帯になったことがありました。時刻表を見ると、その時間帯に出発していた海外の航空会社の運航ダイヤが変わっていました。つまり、海外の航空会社がダイヤを変更し、そこにちょうど入れたわけです。5分の設定時間変更が難しい羽田空港でも、このように海外の航空会社を含めて2社間、3社間などで希望がうまく合致すれば、ダイヤ変更がかなうことがあります。

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