銀座線に特別仕様車登場 車内消灯も再現 「東洋唯一の地下鉄道」時代により近く

懐かしの「暗くなる車内」を再現

 この特別仕様車両では、懐かしい現象が再現されるのも大きなポイントです。

 かつて銀座線や丸ノ内線に乗っていると、室内灯が消えることがありました(銀座線では1993年までそうした車両を運行)。電車は線路上の架線から電気を取り入れ、走るものが多いですが、東京メトロ線のうち銀座線と丸ノ内線は線路の横にある「サードレール」から電気を取り入れる「第三条軌条方式」。そしてポイント(分岐器)を通過する際などに車両がサードレールから離れることがあり、そのときは電気を取り入れられないため、一時的に室内灯が消えることがあったのです。

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特別仕様車両では、室内灯が消え、予備灯のみになるシーンを再現。室内灯を電球色にする機能も搭載される(2017年1月11日、恵 知仁撮影)。

 東京メトロによると、現在の車両は6両編成のどこかの車両がサードレールに接触していれば全車両の室内灯が消えないようになっているそうですが、特別仕様車両は、そこであえて消す機能を搭載。かつてのような「暗くなる車内」が再現されます。

 またかつて、そうした消灯時でも車両に搭載するバッテリーでオレンジ色の予備灯を点灯させ、完全には暗くならないようにされましたが、特別仕様車両はそれも再現。1両ごとに室内灯が消え、そして再び点灯していく現象も再現されます。

 ただこうした「演出」はイベント運行時のみで、普段は行われない予定です。

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コメント

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3件のコメント

  1. 折角なら、この仕様を標準にしちゃえば良いのに。
    人口減少などなど、単なる交通機関の足としてダケではなくて日常使いのチョットした嗜好を凝らした車両は、慌ただしい日々にホット一息出来そう。

    • 同感。運転士・車掌には大正浪漫な制服の着用も希望。とはいえ通常運行時に消灯すると「防犯上うんたらかんたら」になるんだろうな。

  2. 通常車よりもヘッドライトが少ないけど大丈夫なの ?