「列車に名前を付けよう」の元祖、どこへ行った? “不在”が続く超特別な「列車名」とは “似たような名前”はたっくさん!

日本で最初に愛称が正式に命名された列車は、1929(昭和4)年の特急「富士」でした。以降、この列車名は、時代にあわせて様々な列車に受け継がれます。今回はこの「富士」という列車名の歴史をたどります。

受け継がれた「富士」の列車たち

 一方、「富士」が付く列車名は、現在もいくつかあります。まず、1964(昭和39)年に登場した富士~甲府間の準急「富士川」です。同列車は1995(平成7)年に特急「ふじかわ」に格上げされ、現在も静岡~甲府間の身延線特急として活躍しています。

 私鉄では、1998(平成10)年から、富士急行(現・富士山麓電気鉄道)が特急「ふじやま」を運行しており、2002(平成14)年には特急「フジサン特急」へと発展。現在はこのほか、特急「富士山ビュー特急」も運行されています。

 JR中央本線から富士急行線に直通する列車だと、2013(平成25)年に富士山が世界文化遺産に登録されたことを受け、同年から快速「ホリデー快速富士山」「山梨富士」「富士山」が運行されました。これらは2019(平成29)年に特急「富士回遊」に格上げされています。

 さらに新宿~御殿場間を結ぶ小田急・JR直通特急「あさぎり」は、2018(平成30)年に特急「ふじさん」に変更されて今日に至ります。

 ただ、伝統の列車名「富士」をズバリ冠した特急は、2009年の廃止以降不在のままです。リニア中央新幹線など、いつの日か日本を代表する新たな列車の名前として復活することを期待したいところです。

【どれも名列車】これが歴代の特急「富士」です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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