「高級感激推しの新航空」の“新・フラッグシップ”のスゴい機内って? 入ると「やっぱスゴい…」間もなく日本就航
台湾の新興航空会社スターラックス航空は新しく受領した国際線旗艦機「エアバスA350-1000」の機内を公開しました。その最新鋭機の内部を見てきました。
新しい航空会社で流れるような塗装が目印
台湾の新興航空会社「スターラックス航空」が2026年2月10日に、新型旅客機「エアバスA350-1000」の1号機を成田線に投入します。同社は航空ファンのあいだでは、「高級感」を前面に打ち出した内装やサービスを導入していることで知られており、A350-1000はそんな同社の長距離国際線のフラッグシップ(旗艦)機として導入されたわけです。その機内はどのようなものなのか、就航直前に公開された客室を見てきました。
スターラックス航空のA350-1000は垂直尾翼にブランドカラーであるオブシディアングレーとアースゴールドを織り交ぜたデザインを採用し、胴体下をこれら2色が流れる躍動感ある塗装デザインが特徴です。一方、座席も含めた客室全体の印象はシックで落ち着いたイメージでした。
スターラックス航空は2018年5月に設立。台北の桃園国際空港を拠点に2020年1月から運航を開始し、関空や成田など複数の国内都市へも乗り入れています。そのような同社ですが、機材をエアバス製で固めているのも特徴。A350-1000は18機が長距離国際線の旗艦機に位置づけて発注済みです。今回機内が公開された登録記号「B-58551」は、その1号機となるわけです。
機内公開は2024年2月3日から開催されたシンガポール航空ショーで行われ、スターラックス航空のA350-1000は展示機の中で最も大型のため、目立つ会場中央に置かれていました。
やはり大型機だけあって機内は広々
座席の編成は4クラスで、4席のファーストクラス、40席のビジネスクラス、36席のプレミアムエコノミークラス、そして270席のエコノミークラスの計350席になります。座席数はA350-900に比べて40席以上増えましたが、これらはビジネスとエコノミーの2クラスを増加させたということです。
公開された機内は、ファーストクラスが今は多くの航空会社でスタンダードとなったパーテーション付の個室で足元も奥行きが深くゆったりとしたデザインと筆者は感じました。ビジネスクラスは一回り小さく足元の奥行きはやや浅いものの筆者には快適に感じ、長時間の飛行でも快適に過ごせるよう、ファーストクラスと同じように大型の液晶画面を備えています。プレミアムエコノミーとエコノミークラスは座席がメッシュ地のような肌触りがよく滑りにくい素材を使っており、長時間の飛行でもできる限り乗客の疲労が蓄積しないような仕様になっていました。
また、操縦席後方の天井には乗員用の休息室もあり、そこには座席1つとベッド2つが用意されており、乗員が交代で休息するのに十分なスペースが確保されていました。
スターラックス航空は今後、順次A350-1000の導入機数を増やし、これをアジアおよび北米路線に投入する予定です。このうち3号機「B-58553」と4号機「B-58554」は、スターラックス航空自身が「比類なき“空中アート”」「これまでにない驚きに満ちた取り組み」と紹介する特別塗装機になり、3号機はメタリックゴールド、4号機はメタリックシルバーの機体デザインとなる予定です。
Writer: 相良静造(航空ジャーナリスト)
さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。





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