2019年度引退へ JR東海「カモノハシ」700系新幹線、最後の大規模検査を終了

東海道新幹線からの700系引退、それにあわせて消えるもの

 東海道新幹線からの700系引退、それによって、東海道新幹線から喫煙車がなくなります。700系は10号車(グリーン車)と15、16号車(普通車)が喫煙車ですが、N700系は全車禁煙です。しかしN700系は16両編成のうち4か所に喫煙ルームを備えるため、今後、東海道新幹線でタバコが吸えなくなる、というわけではありません。

 電車の側面には行先などの表示がありますが、JR東海の700系車両が引退すると、全新幹線から昔ながらの幕を用いた行先表示がなくなり、すべてLEDになります。幕式の行先表示は終点などでその幕を回すため、さまざまな行先が現れ旅情を刺激することなどから、それを好む人も少なくありません。しかし現在、新幹線車両で幕式なのはJR東海の700系だけであるため、その引退で新幹線から幕式が消えます。

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現在、新幹線で唯一「幕式」の行先表示を採用しているJR東海の700系(2003年7月、恵 知仁撮影)。

 なお700系にはJR西日本の車両もあり、こちらの去就については特に発表されていません。そのため東海道新幹線から700系が姿を消したあとでも、山陽新幹線でJR西日本の700系が引き続き走る可能性があります。このJR西日本の700系は、車両側面の行先表示がJR東海の車両と異なり、幕式でなくLEDです。

 現在、東海道新幹線ではJR東海とJR西日本の700系が走っていますが、その見分け方はいくつかあります。外見で分りやすいのは先述の行先表示と、運転席の側面。そこに青色で「JR700」と書かれていたら、JR西日本の車両です。

 車内では、客室へ入る扉の上に「JR西日本」といった表記があるほか、座席の色(濃い青がJR西日本車)や車内放送のチャイム(JR東海車は『AMBITIOUS JAPAN!』、JR西日本車は『いい日旅立ち・西へ』)などに違いがあります。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. 行先表示切替時、LEDでも登録されている各種行き先表示をスクロール表示でもしてくれれば面白いかも知れませんね。

    • E235の行き先表示ね。

  2. 揺れないし、軽両ボディーで省エネらしいし、新しいN700Aは技術的には素晴らしい事は間違いないんでしょうが‥
    窓が小さくて閉塞感を感じずにはいられません。ビジネス客が多くて窓の外見る人は少なくなったのかも知れませんが、東海道沿線は富士山をはじめ日本を代表する四季の景色がいくつもあります。出張の合間に大きな窓で移動中に見たい人も多いはず。そろそろ日本もそういう文化を熟成させる余裕が欲しいですネ。

  3. 最後の全般検査があるということは、JRから乗りものニュースさんに通知が来るのですか?