日本じゃまずムリ!? 「自分で造った飛行機で…」半世紀前にあった“驚愕フライト” ただパイロットは「え?」 背景には「航空産業の差」

50年前、自ら設計・製作した飛行機で太平洋を横断し日本へやってきた人物がいました。GPSもない時代に成し遂げられたこの快挙と、彼が日本の空に感じたこと、そして半世紀経った今も変わらない課題とは何なのでしょうか。

GPSなしで4250km! 太平洋を越えた歴史的フライト

 大西洋横断飛行を成功させたメルモスに課せられた次の目標は、太平洋を横断して日本まで飛ぶことでした。1976年7月3日午後9時半、メルモスはアラスカ州アリューシャン列島のコールド・ベイを離陸し、日本を目指しました。

 北太平洋上空を飛び続けること14時間45分。翌朝の午前6時15分、メルモスは千歳空港に着陸しました。この瞬間、4250kmを飛行したメルモスは、史上初めて太平洋を横断した自作航空機となったのです。現在のようにGPSが存在しない当時、自作機でありながら長距離洋上飛行を安全に、しかも計画どおりに達成したことはまさに快挙といえます。

 操縦したギャリソン氏と同乗者のナンシーさんは、新聞社やテレビ局の取材を受けました。その後、レンタカーを借りて東京や京都など各地を旅行。三週間の滞在の後、出発時には空港関係者がメルモスに集まり、盛大なお見送りが行われました。

 燃料を満載し、二人の乗員、荷物、救命装備を搭載したメルモスは、7月27日午後2時に千歳空港を離陸。帰路では追い風に乗り速度を稼ぐことができました。途中のアリューシャン列島アダックに着陸して休憩した後、無給油でアンカレッジまで飛行しています。

 さて、自家用機で日本を訪れたギャリソン氏は、日本で自家用機が普及していないこと、そして入国や空港での手続きに際して、空港側に自家用機を受け入れる準備が整っていないことに驚いたそうです。

【写真】えっ…これが50年前に撮影された「ジャンボ機の激レアの姿」全貌です

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