最大156度傾斜で「シェル」付き ウィラーの夜行バス新上級シート、その実力は?

ウィラーが高速バス「WILLER EXPRESS」の新シートを発表。各座席を硬いシェルで覆うことで「個別空間」をつくり、ゆったりと脚を伸ばせるなど、「眠り」を追求したといいます。

完全消灯なし 快適の「その先」に挑戦

「高速バスの概念を覆す」という「ReBorn」。ウィラー・エクスプレス・ジャパンの平山社長は、そのコンセプトを以下のように話しました。

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リクライニングは手元のリモコンで操作する。左奥は、前座席の背面から引き出したテーブル(2017年1月19日、中島洋平撮影)。

「これまで約10年間、『高速バス=快適』となることを目指してさまざまな選択肢を提供してきましたが、『ReBorn』はその先、『高速バス=休息』への価値転換に挑戦するシートです。狭い、疲れる、寝られないといった高速バスのイメージから脱却し、眠ること以外に気をつかわず、自分のペース、自分だけのスペースでぐっすり眠れるシートを追求しました」(ウィラー・エクスプレス・ジャパン 平山社長)

 眠りへのこだわりは、クッションやシェルだけではありません。「ReBorn」を搭載するバスは、スーパーハイデッカー車両を使用することでエンジンルームと客室の距離を広げ、従来のウィラーのバスよりも騒音を10%軽減。シェル内はもっと静粛性が保たれるといいます。

 また、室内灯は常時点灯させつつ、寝るころにはだんだん暗めに、起床するころにはだんだん明るめにするなど、タイミングに合わせて調光。夜行高速バスでは一般的な「完全消灯」は行われません。

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車両は三菱ふそうトラック・バスの「エアロクィーン」。側面は銀をベースに黒と青のラインを配したデザイン(2017年1月19日、中島洋平撮影)。

「灯りのない車内では不安になるというお客さまの声もあります。不安があるままでは眠れない、という思いから、眠りに最適な明るさを専門家とともに研究しています」(ウィラー・エクスプレス・ジャパン 平山社長)

 とはいえ、光をさえぎりたいという人にはアイマスクを提供したり、必要に応じてシェルにキャノピー(幌)を設けたりすることも、今後検討していくといいます。

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コメント

6件のコメント

  1. 11月に、新宿~仙台行きのバスに乗ったことがあります! ビジネスシート で個別にカーテンで仕切られるタイプで、6時間弱でしたが快適でした❕ トイレ休憩が3回有りました。

    各 15分程度なのですが、3回の内一回は20~30分の休憩が欲しかったです❗

    ですが、運転手さんもん感じが良くとても気持ちが良かったです。乗車に関する説明もきちんと説明して下さり、安心して乗車出来ました!緊急事態意外は、 バスの中のトイレは、使わないと思います❗特に、女性は‼

  2. 通路が狭いようだが緊急時の避難に問題は無いのか不安ですね。

  3. トイレ無い時点で安心して眠れないと思うし、いくらカプセルタイプでプライバシー重視しても隣席と並んでいるとストレス感じる人も多いだろう。

    夜行バスだけではないけど、シートや各種機能を最大限使う事が快適性を満たすものではないと思うのだが。

  4. 老人ホームのデイサービスの送迎にもよさそう。

  5. トイレのない夜行バスは選ばないから。

  6. はかた号のほうが快適。完全個室だから吉牛食べてても平気♪また中州逝きたいw