一目瞭然 大雪遅延の東海道新幹線、N700Aが「本領発揮」の疾走 ある装置が貢献か

2017年1月、東海道新幹線では大雪による遅延が発生しましたが、そのときN700A電車が「本領」を発揮。通常時とグラフで比較すると一目瞭然の走りで、遅れを取り戻しました。

N700Aからのある装置、遅れ回復に貢献か 年間平均の遅延は0.2分

 2017年1月現在、名古屋~新横浜間を最短時間で駆け抜ける列車は、東京行き最終の「のぞみ64号」。同区間316.5kmを75分、平均速度253.2km/hで駆け抜けますが、雪で遅延した2017年1月16日(月)の「のぞみ32号」はそれより短い約73分、平均速度およそ260.1km/hで走破しています。

 このたび大雪で遅れた「のぞみ32号」が長い区間でスピードを維持し、遅延を約10分回復、通常最速の列車より短い時間で名古屋~新横浜間を駆け抜けたのは、N700Aに搭載されている「定速走行装置」が貢献したと思われます。線路の勾配やトンネルによる影響を予測しながら、列車の運行を自動的に制御するシステムで、クルマの「クルーズコントロール」に近いものといえるでしょう。信号などの状況に従って、安全に、速度を維持しての走行が可能です。

「定速走行装置」はこうした異常時にダイヤが乱れた際、遅れを速やかに回復するため、2013年デビューのN700A電車から搭載されました。その後、既存のN700系電車にも、それがN700A相当へ改良された際に搭載されています。

 東海道新幹線はこのように、しばしば雪や台風の影響で遅延することがありますが、そうした自然災害による遅延を含めて、2015年度の平均遅延時分は1列車あたり0.2分、つまりたった12秒です。言い換えれば普段、東海道新幹線は「定速走行装置」などの活用により、それだけ定時で運行されているということになるでしょう。

【了】

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コメント

12件のコメント

  1. こんな記事を待っていました。とてもおもしろいです。

    いつも東海道新幹線を乗っていますが回復運転でどの程度頑張れるのか気になっていました。

    これからも新幹線ファンの琴線に響くおもしろい記事を待っています。

    新幹線関係で気になっていることは以下です。

    1)全編成N700系になったときにどの程度スピードUPできるのか

    2)リニアができた後の東海道新幹線のダイヤ、特にこだま、ひかりのスピードアップ予測

    3)GPSデータの詳細解析。いつも定格出力の100%を使っているのか?→出力上げたらスピードアップできるのか?も気になります。

  2. 豊橋、浜松、熱海は急カーブの影響でしょうかね

  3. 「他列車の運行状況にもよりますが」「ダイヤは余裕を持ったものになっている」

    余裕の大部分はあくまで輸送力調整のためであり、

    当日が回復しやすいダイヤだったことも重要なポイントですね。

    (ライターの方も重々承知のうえで省略したと思いますが、念のため補足したく…)

    東海道新幹線は臨時列車を最大限増発した状態を基準にしてダイヤを組みます。

    そのため、日中の定期列車のダイヤは「スジが寝ている」状態であり、

    臨時列車が走らない場合に限り、そのぶんが回復余力となります。

    のぞみ32号が走る名古屋16時台上り本数は、1/16の場合臨時列車が1本もないため、

    のぞみ・ひかり・こだまをあわせて1時間9本です。

    これがもし1週間前の1/9であれば、臨時のぞみが5本加わり、1時間14本になります。

    もし1/9に大雪が降っていた場合は、回復可能時間は良くて数分に留まっていたでしょう。

    昨年12月18日の浜松不発弾処理に伴う区間運休においても、

    1本の運休もなしに3時間以内に遅延回復見込み、とJR東海から案内がありましたが、

    これも臨時列車の少ない日に処理を行うよう(余裕を最大限に活かせるよう)、

    JR東海と各者との間での調整があったのではないかと、個人的には推測しています。

  4. >2015年度の平均遅延時分は1列車あたり0.2分、つまりたった12秒です。

    これが、少ないのか判断が微妙だと思う。

    鈍行、急行、多数の行先、の列車が走る普通線路なら大したものでしょう。

    専用レールを持ち、新幹線しか走らない。事故原因となりやすい踏切もない。

    絶対値として小さいことは判るが、この条件なら「たった」でなく「なんと」なのでは?

  5. 0系新幹線でも、熱海の花火を見るために、新横浜からATCぎりぎりで突っ走って、熱海駅で30km/h走行で花火を観覧して、そこから又通常走行に戻って名古屋に定着していたそうですよ。昔は。

  6. 新幹線の回復運転の話は、0系時代のことだけれどエリザベス女王の御召し列車のエピソードが面白い。

    要約すると、富士山をご覧になりたいとのご要望で静岡近辺をゆっくり走った後、ATC作動のギリギリをキープして東京着を定時にした。

  7. この様な技術が加わって、走っているとは知りませんでした。この事象に関わらず地震に対する対応も表に出難い

    安全対策が成されていると想像されます。技術の最先端で走行している新幹線、今後はどうなるのでしょうか?

  8. 神戸直下型地震で高架橋が崩落した時は始発前という幸運に救われ、東日本大震災では海洋型地震だったからユレダスが効いた。

    次の巨大地震の時も幸運に恵まれれば良いんだが・・・・リニアはもう航空機事故と同じだろうから諦めてる。

    • 全くそのとおり!確かに保全の努力が大半な部分でも東海道山陽は幸運続きなだけ!あえて安全神話を語るなら新潟200に九州800でしょ!得に新潟の場合は脱線はしたものの転覆は免れ高架から飛び出て他に被害を出さなかった!それに前後の列車は無事緊急停車、これをもはや旧幹線と言わざるえない東海道山陽だと考えたら・・・阪神淡路では車庫の列車があの有り様・・・遊園地のコースターならともかくフランジで横に外れる対策だけの鉄道は在来も新幹線も突き上げられる力には全くの無力!

  9. 「乱れたダイヤ(遅れ)をいかに早く復旧させることができるか」も性能の一つであると思います。この点では新幹線の(車両を含めた)システムは傑出していると思います。

  10. 確かに名古屋~新横浜間は遅れは取り戻せることがわかりましたが、ある日に新横浜駅で30秒遅れがあったときには品川駅到着が22秒遅れていたことがありました。

    区間によっては余裕時間の設定が短いものもあることがわかりました。

  11. 素晴らしい!世界最高のトラブル対応力ですね!本体も良いが運行能力が素晴らしい運行する側の真面目さが遅れも無く事故も起こさず何十年も安全神話を繋いで来ました!正に日本が誇れる技術とサービスでしょう!これからも安全安心第一で頑張ってくださる事を期待します!

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