「134年前の鉄道トンネル」40年後に「地すべり」で埋もれ、「76年後に発見」され、無料公開←イマココ……あまりに異空間すぎた!

かつて「地すべり」によって崩壊したとされた鉄道トンネルが発見され、一般に公開されています。しかも無料。日本でも有数の“異空間”かもしれません。

レンガ積みのトンネルとご対面!「天井みてください」

 ガイドツアーでその排水トンネルに入ると、途中で横穴が交差しています。これが旧鉄道トンネル。入口付近は発見当時にとりあえずの補強でモルタルが吹き付けられているものの、奥に行くとレンガ積みのトンネルが姿を現わしました。

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亀の瀬地すべり歴史資料室。周辺一帯で地すべり対策工事が行われている(乗りものニュース編集部撮影)

 134年前の姿がきれいに残っていたといい、「天井を見てください。汽車の煙ですすけた跡が残っているでしょう」と松川さん。確かに最上部付近は断続的に、灰色の何かがベットリと堆積しているように見えます。

 ガイドツアーではここで、プロジェクションマッピングが披露されます。古来から交通の要衝だった亀の瀬および「龍田古道」の歴史を紹介する内容です。ところどころレンガ構造を強調するようなアニメーションが入るのが圧巻でした。

 トンネルは約50m続いており、その端は土砂でふさがれています。この状態も「発見当時のまま」とのことですが、旧トンネルは約700mあったとされます。

 松川さんに「その先を掘らないんですか?」と聞くと、「もう(トンネルが)動いてしまって存在しないと考えられている」と教えてくれました。

 地すべりは長期的に大地が「動く」現象であり、この地では昭和以来、30mも動いているのだとか。トンネルの発見された部分は奇跡的に“すべり”を免れた箇所で、この地では他に、亀の瀬の由来になった大和川の奇岩「亀岩」と、竜王社と呼ばれる祠も元の位置から動いていないと言われているそう。

 逆に言うと、かつて周辺に存在した家や田畑のほとんどが、元の位置から動いてしまったわけです。

「長いこと対策工事をしており、国は『もう亀の瀬では地すべりは起きない』と宣言をしています。しかし、この一帯は今でも“工事現場”です」と松川さん。90年近い歳月をかけた、「もう、すべらせない」という日本遺産のキャッチコピーの重みを改めて知ることとなりました。

【よく残ってたなコレ…!】地すべりで埋もれた“鉄道トンネル”がスゴすぎる!(写真)

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