「134年前の鉄道トンネル」40年後に「地すべり」で埋もれ、「76年後に発見」され、無料公開←イマココ……あまりに異空間すぎた!
かつて「地すべり」によって崩壊したとされた鉄道トンネルが発見され、一般に公開されています。しかも無料。日本でも有数の“異空間”かもしれません。
一目見ようと「地すべり景気」に沸いた過去
1932年2月の地すべりで旧鉄道トンネルが圧壊すると、亀の瀬トンネルの西と東に乗降場が設けられ、乗客は2kmの山道を徒歩で連絡したそうです。その間、珍しい地すべりを見ようと2万人が詰めかけ、地域は「地すべり景気」に沸いたとか。
ちなみに、この当時には亀の瀬の状況を撮影して印刷した絵葉書も発行されましたが、これらは柏原市によって複製され、歴史資料室のグッズとして1枚100円で売られています。
鉄道の復旧工事が始まったのは同年の7月で、正月のお伊勢参りに間に合わせるべく急ピッチで工事を進め、1933年の元旦に、現在の大和路川南岸をゆく大和路線のルートが開通して復旧したそうです。資料館からも見える大和川と国道25号をまたぐ第四大和川橋梁は、「あの立派な橋を半年で……」と驚かずにはいられません。
歴史資料室から旧鉄道トンネル(排水トンネル)入口までの途中には、旧「亀の瀬地滑り資料館」が残っています。国土交通省 大和川河川事務所は以前から旧鉄道トンネルの見学を受け付けていましたが、“インフラツーリズム”の強化と、地域連携を目的に2024年、現在の「亀の瀬地すべり歴史資料室」としてリニューアルオープンしました。
施設のデザインには、奈良出身で数々の鉄道車両のデザインを手掛ける川西康之さん(株式会社イチバンセン)も携わり、官民連携で整備。ガイドツアーには柏原市マイクロツーリズム協議会もかかわることになりました。現在は土日を中心に午前と午後の1回ずつ、60分と45分のガイドツアーを行っています。
なお、歴史資料室の入場もガイドツアーの参加も、すべて無料です。ガイドツアーはウェブサイトから予約が必要ですが、満席のことが多い模様。ただ、現時点ではこのガイドツアーも「実証段階」だといい、今後変わっていく可能性もあります。
国が主導するインフラツーリズムで見学できる施設は、ダムや河川、道路など全国に多数ありますが、鉄道が絡んだ案件は貴重といえます。ただ、松川さんによると目下の課題は、お土産の「電車グッズが少ない」ことだとか。近くを走る近鉄のグッズは多数ありますが、「大和路線グッズ」も今後増え、資料室に並ぶ日が来るのでしょうか。



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