MRJ、5回延期のワケ ゼロからの再出発で国内航空産業が課せられた宿題とは

三菱航空機は2017年1月23日、開発中の国産小型旅客機「MRJ」について、ANAへの引き渡しを延期すると発表しました。その開発期間における計画延期はこれで5回目ですが、そこにはどんな理由があるのでしょうか。

完全なる競合機も登場、迫るタイムリミット

 2016年10月にはMRJの納入時期を延期するという報道を否定したばかりでしたが、三菱飛行機は1月24日(火)に第5回目の延期を発表するに至ります。今回は合法的に空を飛行するために必要なアメリカ連邦航空局の「型式証明」取得、すなわち、MRJが安全に飛行する能力を持っていることを実証する段階において、電子機器や2万3000本以上ある電線の配置をほぼ丸ごと見直しする必要が生じたことを主要因とします。

 MRJの“強み”は燃費の良い新型エンジン、プラットアンドホイットニー社製のギヤードターボファンPW1000Gシリーズを、他社航空機に先駆けて搭載していることにありました。しかし5度にわたる延期によって、そのアドバンテージはなくなってしまいました。

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ANAは2016年12月15日、日本の航空会社として初めてエアバスA320neoを受領した(写真出典:ANA)。

 同型エンジン搭載機としては、MRJよりもひと回り大きい機体ですが、ボンバルディアCシリーズやエアバスA320neoが2016年よりすでに就役を開始。エンブラエルE-Jet E2もまた型式証明を取得中であり、引き渡し開始は2018年を予定しています。

 特にE-JetシリーズのE175-E2はMRJ(MRJ-90)と座席数がほぼ同じであり、完全に競合します。そしてその引き渡し開始は2021年。E-Jetシリーズは前型がすでに1000機近く就役中という実績があります。MRJが2020年半ばという最終期限を守りきれなかった場合、完全に後れを取ることになり、今後のセールスに大きな影響をおよぼすことになるでしょう。

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コメント

3件のコメント

  1. 技術的な試行錯誤は仕方ないとしても、マネージメントの甘さも否めませんな

    意思決定の遅れ、製造工程違反、検証項目の定義漏れ、この3つはマネージメントの責任ですわ

    先回りして何かを仕込んでおく、確認しておく、問題を潰しておく、そういう積極性が感じられない

    良くも悪くもマイペース、いかにも三菱らしいとも言えるかもしらんが、そういうのを度々目にしてしまうと、

    期待してはいけないのかも知れない、期待に値しないのかも知れないと思わされてしまう

  2. 残念ながら期待はずれですね。

    某国の圧力を無視していれば、こんな事にはならなかったでしょう。

    日本衰退の象徴とも言える記事ですね。

  3. メイドインジャパン製がクリアー出来ないとか?10年経つと複合素材も進化したり、また金属も強度も上がっいますよね!配線一つ取っても価格が上がっているし、電源がコンセットからUSB→USB3.0に変更ですか?

    製造課程で担当者や責任者が変わってしまったり技術者も定年しちゃいますよ。

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