道路補修もIT化? 市民参加の「通報アプリ」は功奏するか

道路に生じた陥没などの異常は、タイヤのパンクや事故の原因になることもあります。道路管理者への通報によって補修につながるケースもありますが、一般的な電話による通報の仕方には課題もあるようです。

一般利用者からの通報に助けられている

 道路に陥没や穴、段差などが生じていることがあります。これを原因として、クルマのタイヤがパンクしたり、ハンドルを取られて事故につながった例も少なくないようです。

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 道路に陥没や穴、段差などが生じていることがあります。これを原因として、クルマのタイヤがパンクしたり、ハンドルを取られて事故につながった例も少なくないようです。

 国や県、市区町村の道路管理者は日常的に道路を巡回し、こうした道路のさまざまな異常を補修しています。仙台市道を管理する仙台市道路保全課は「異常を放置し、それが原因で事故が起これば、市として管理責任を問われかねません」といいます。また、一般利用者からの通報によって異常が発見されることもあり、神奈川県相模原市の路政課も「市民からの通報は、瑕疵(かし)をより減らすことにつながります」と話します。

 たとえば国道や高速道路の異常は、#9910の「道路緊急ダイヤル」で全国どこからでも通報を受け付けています。都道府県道や市区町村道を管理する自治体の多くも、電話や役所の窓口などで通報に対応しているようです。

 ただ電話での通報には、課題もあるといいます。仙台市道路保全課は「電話は役所の開庁時間内しか受け付られません。また、電話では場所の特定が難しい場合があるうえ、現場に行って状況を確認し、そのあとで補修などの対応をすることになります」と話します。

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