国内唯一の現役石造り機関庫、明治時代の姿に復原 JR九州

JR肥薩線の人吉駅構内にある機関庫が、1911年の建設当初の姿に復原されました。

「お披露目式」開催

 JR九州は2017年2月28日(火)、肥薩線の人吉駅(熊本県人吉市)構内にある人吉機関庫を、1911(明治44)年の建設当初の姿に復原したと発表しました。

 人吉駅は臨時列車「SL人吉」(熊本~人吉)の終着駅であり、駅前には肥薩線のジオラマや展望デッキがある観光施設「人吉鉄道ミュージアムMOZOCA(もぞか)ステーション868」もあります。

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入口の3連アーチが特徴的な、復原された人吉機関庫(画像:JR九州)。

 人吉機関庫は、地元の石工らが球磨地方の石材を使用して造った、幅約16m、奥行き約51mの鉄道施設です。「現役の石造り機関庫としては国内唯一」(JR九州)といいます。現在は「SL人吉」の給水や灰の清掃、その他車両の給油、点検、洗浄などの作業に使用されています。今回の復原にあたっては、機関庫西側の鉄骨トラス造りと東側のレール造りが撤去されました。

 3月18日(土)午後にはお披露目式が開催されます。JR九州社長や人吉駅長、人吉市長らが出席し挨拶やテープカットなどを行ったあと、寝台列車「はやぶさ」「なは」「明星」などのヘッドマークを蒸気機関車やディーゼル機関車に取り付けて、機関庫の前で一般来場者向けの記念撮影会が行われる予定です。

【了】

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