花の都・パリの地下にある「世界最強級にクサい博物館」なぜ? でも観光客が殺到…その納得の理由とは

華やかな観光都市パリの地下には、稼働中の下水道空間を活用した「下水道博物館」があります。2021年にリニューアルオープンした施設は、鼻をつく臭気もリアルな、パリの巨大インフラを体感できる教育施設です。

セーヌ川の“臭い理由”も学べる実践的な博物館

 館内の展示も実に興味深く、下水道施設の他に、歴代の清掃機材や下水道保守用の器具などが並び、パネルや映像資料で下水道の歴史などを学ぶこともできます。

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下水道博物館の入り口(布留川 司撮影)。

 パリやセーヌ川は独特の臭いを放つことで有名ですが、その理由についてもこの博物館にくれば理由がよく分かります。

 パリの多くの地域では雨水と生活排水を同じ管路で流す「合流式下水道」が採用されており、豪雨時には処理能力を超えた水がセーヌ川へ一時放流される場合があるのです。

 また、その匂いの原因は下水道の匂いだけでなく、パリの都市としての汚れが雨水となって下水に流れこむのが原因となるそうです。

 パリのような華やかな観光都市であっても、そこには多くの人々が生活し、他の都市と同様に下水道のような巨大インフラが動き続けています。下水道の重要性は人口の多い都市部では必要不可欠な存在であり、それを肌で感じられる公開施設は世界的に見てもそう多くありません。

 華やかな観光都市の地下では、いまこの瞬間も巨大なインフラが都市生活を支え続けています。エッフェル塔やルーブル美術館とはまったく異なる、もうひとつの“機能するパリ”を体感できる場所といえるでしょう。

【写真】えっ…これが「世界最強級にクサい博物館」驚愕の内部です

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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