米海軍の誇り「エンタープライズ」8代目ついに除籍 その名は次代へ、そして未来へ?

その名は9代目へ、そしてはるか未来の宇宙船へ

 日本では一般的に、「太平洋戦争はアメリカの物量に負けた」というイメージが流布していますが、戦争後期以外はアメリカにとっても苦しいぎりぎりの戦いであり、損傷した「エンタープライズ」を強引に戦線に引き戻してようやく対等というのが実情でした。そうした経緯もあり、戦後「エンタープライズ」は、アメリカ勝利の最殊勲艦として称えられることになります。

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7代目「エンタープライズ」は太平洋戦争を生きぬき、戦後は復員兵の輸送任務などに従事。1947年2月、除籍(画像:アメリカ海軍)。

 7代目の活躍によって、「エンタープライズ」の名はアメリカ海軍にとって最も名誉ある伝統となりました。8代目となる原子力空母「エンタープライズ」の退役によって、現在は空席の状態にありますが、次の襲名者はすでに決まっており、原子力空母「ジェラルド・フォード級」の3番艦が第9代目「エンタープライズ」と命名されることになっています。

 アメリカ海軍の原子力空母は「ニミッツ」以降、すべて大統領かアメリカ海軍に大きな貢献を残した人物の名にあやかり命名されており、9代目「エンタープライズ」は8代目以来、実に13艦ぶりに人名ではない空母になる予定です。就役は2020年代半ばを見込みます。

 ちなみにアメリカの人気SF作品「スタートレック」シリーズにおいては、恒星間宇宙船「エンタープライズ」が登場しています。同作中においても「エンタープライズ」の名が数百年に渡って継承されている描写があり、これもまたアメリカ海軍の栄光ある「エンタープライズ」の、数百年後における後継者の姿であるといえるのかもしれません。

【了】

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コメント

9件のコメント

  1. >人名ではない空母になる予定

    現大統領は海軍に対しなんらかの功績を残すのだろうか?

  2. 神奈川県民だが米軍は邪魔な存在だと思うよ。
    特に相模原駅北口にある米軍基地は一刻も早く返還してロシアとイランの文化発信地である『相州川露伊地区』を作らないといけない。
    まぁ、沖縄、神奈川県、岩国の米軍基地は不要だし、そこに露軍が入ればよし。
    少なくとも横田や三沢の売春婦よりはマシだと思う。

    • なぜ未だに平和条約が締結しない露助の肩を持つ?今まで日本にした仕打ちを忘れたのか?

    • そもそもロシア軍が駐留する意味が全く無いと思うのだが…

      同盟国の軍ならまだしも、むしろ仮想敵国に近しい国の軍を何故わざわざ首都の近く、国内に置くのか…理解に苦しむ。ロシアとの間に必要なのは軍事同盟ではなく、北方領土の返還と平和条約の締結だろう。もっとも、このご時世に堂々とクリミアを武力で併合するような国相手では難しいと思うが。

  3. エンタープライズが真珠湾にいなかったのは偶然ではなくて計画どおり
    米海軍は1939年には空母の大量生産を決めていて、
    1945年の米海軍は正規空母が70隻、小型空母が100隻以上あって空母が不足とかありえない

    • 真珠湾攻撃時のエンタープライズはオアフ島のすぐ南西にいて帰港寸前でした
      また、航空隊の一部は空戦と味方の対空砲火に巻き込まれ戦死者も出しています
      日本軍がもう少し長くとどまっていれば母艦が攻撃を受けた可能性がありますが、これも計画通りでしょうか?
      付け加えると42年11月初めの米太平洋艦隊の稼働正規空母は0隻で深刻な空母不足です

    • 小型空母100隻はイギリス供与分を含めたらほぼ正解に近い(数が多すぎるため、戦時竣工、戦後竣工、建造中止は省略します)。が、問題は正規空母の数。何をどう数えたら70隻になるのか。
      戦時中に計画された正規空母は以下の通りです。
      エセックス級戦時竣工17戦後竣工7計画ないし建造中止8、ミッドウェー級戦時竣工0戦後竣工3計画中止3で合計は戦時竣工17戦後竣工10計画ないし建造中止11。計画全数竣工しても38隻です。
      しかも正規空母と艦番号が継続している軽空母を含めても、
      全艦戦時竣工のインディペンデンス級9隻と全艦戦後竣工のサイパン級2隻、
      合計で戦時竣工26隻戦後竣工12隻計画中止11隻しめて49隻。艦番号の欠落はないので、70隻といったらカールヴィンソンの艦番号になってしまう(参考までにCVA-58は戦後形だが起工後3日で建造中止となったユナイテッドステーツ、CVA-59は戦後形空母フォレスタル)。
      ちなみにこの数字は雑誌世界の艦船、アメリカ航空母艦史(海人社)などから引用しています。
      また、護衛空母と正規空母は全く別に番号が割り振られています(もともとは特務艦扱いでした)ので、護衛空母と正規空母の混同もあり得ません。
      また、アメリカには日本陸軍のあきつ丸類似の平甲板形揚陸艦もありません。
      どこから70隻なんて数字を出したのか、教えてください。

    • 追加訂正します。終戦時の保有数は戦前空母の生き残り3隻(サラトガとレンジャーとエンタープライズ)を加え、軽空母は1隻除外とするべき(インディペンデンス級1隻戦没。よって同級終戦時残存数8)でしたが、いずれにしても終戦時の正規空母保有数20隻(戦後竣工含めても30隻)、軽空母含め28隻(戦後竣工含めても40隻)。もし、戦没艦なし、計画艦全艦戦時竣工という荒業をつかっても56隻(CV-1は初代ラングレーで、開戦時は水上機母艦AV-4に改装、改番されたため欠落。ちなみに戦没)。70隻にはほど遠すぎます。なお、艦番号は計画中止艦にもきちんと割り振られていました。

  4. 次のエンタープライズが退役する頃には最早代替艦どころか解体予算すらつかない可能性もある。