私は「超優良ドライバー」でしたが5年間ぶりに車を買いました。「保険」安くなりますか?――後悔しないための制度とは?
長年にわたる安全運転の「証」であり、実利的なメリットをもたらすのが、自動車保険の「等級」です。クルマを一時手放し、次にまた乗る際、この等級を引き継ぐことはできるのでしょうか。
クルマを手放しても等級は10年キープ! 「中断制度」とは
この制度を利用すると、本人がクルマを持たない期間を挟んでクルマを買い直したときも、従来の等級を引き継げるだけでなく、同居の家族にも等級を引き継ぐことができます。
中断証明書を発行できる条件は、クルマの廃車や譲渡、盗難などでクルマが手元になくなる場合のほか、海外渡航、妊娠など、物理的にクルマが運転できなくなるケースなどが想定されています。
そして中断証明書による等級の引継ぎは、原則として解約日または満期日から10年間有効(海外への渡航の場合は出国日より10年間有効)です。
先に述べたように、割引率の大きな等級は安全運転により得たメリットであり、保険料の支払い額という“実利”を考えても、クルマを手放すときにその等級も放棄することはもったいない行為です。そして中断証明書が有効な10年という期間は、生活環境や家族構成が変化するには十分な時間です。
もうクルマを買い直す予定がないと思っていても、仕事の都合で地方都市に引っ越す、運転する同居の家族が増えるなど、この期間内にあらためてクルマが必要になる可能性はあります。解約や満期に際し、中断証明書を申請し、手元に置いておくことは、保険料の出費を抑えるという意味で、いわば「もうひとつの保険」と言えるでしょう。
なお中断証明書は自動的には発行されないので、保険の解約または満期の際に保険会社もしくは保険代理店に中断証明書の発行の申し出が必要です。
発行可能な期間は保険会社によって異なり、たとえば東京海上日動、三井住友海上では「契約の解約日または満期日から5年以内」、損保ジャパンでは「契約の解約日または満期日の翌日から起算して13か月以内」などとなっています。
ただ発行の申請には、保険証券番号や契約者の個人情報が必要となることから、解約時、もしくは満期時に済ませるほうがスムーズです。忘れずに手続きしておきましょう。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。





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