私は「超優良ドライバー」でしたが5年間ぶりに車を買いました。「保険」安くなりますか?――後悔しないための制度とは?

長年にわたる安全運転の「証」であり、実利的なメリットをもたらすのが、自動車保険の「等級」です。クルマを一時手放し、次にまた乗る際、この等級を引き継ぐことはできるのでしょうか。

事故ると保険料「倍増」も!? 自動車保険「等級」のシビアな仕組み

 自動車保険の任意保険は「ノンフリート等級(以下、等級)」によって、保険料からの割引率、割増率が決まります。何らかの理由で一定期間、クルマを手放し、その後に再び保険加入するような場合、自らの安全運転の「証」ともいえる等級はどうなるのでしょうか。

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一時期手放していたクルマを久々に乗る場合、保険はどうなるのか。写真はイメージ(画像:PIXTA)

 はじめてクルマを買った人が任意保険に加入する場合、等級は「6等級」となり、無事故(保険を使わない状態)で1年間過ごすと、翌年は「7等級」へとアップします。こうして無事故を続けることで、等級はランクアップし、もっとも割引が受けられる上限の20等級まで“出世”することができます。

 しかし事故を起こし保険を使うと、等級は下がってしまいます。そのダウン幅は、事故の内容によって1〜3等級です(一部の特約など、保険を使っても等級が下がらない「ノーカウント事故」もあります)。しかも同じ等級でも、7等級以上は「事故あり」と「事故なし」で割引率が異なります。

 たとえば14等級の人の割引率は「52%」(割引率、割増率は、損害保険料率算出機構の自動車保険参考純率より、以下同)ですが、事故で保険を使い3等級ダウンすると、翌年は11等級になります。この11等級の事故ありの割引率は「20%」で、33ポイントも変わってしまうのです。

 しかも事故あり等級は、3等級ダウンの場合3年間継続するため、こうして生まれた差額は年々積み重なり、トータルの保険料支払い額では大きな差額となってしまいます。

 等級が低い人では、もっと極端になる例もあります。4等級の割増率は「7%」ですが、ここで事故を起こし3等級下がった1等級になると、割増率は「108%」になります。その差は101ポイント、単純計算では「倍増」です。

 なお、実際の保険料は車両型式ごとの保険データなどで毎年見直す「型式別料率クラス」によっても左右されるため単純計算は困難です。

 こうした仕組みを考えると、「事故なし20等級」は、少なくともクルマを買ってから(任意保険に入ってから)14年目にならないと到達できない「最高峰」と言えるでしょう。そこに至らないまでも、12等級以上の「50%超の割引」となる等級が、クルマをいったん手放してしまうことでリセットされ、つぎにクルマを買うときにまた「6等級からスタート」だとしたら、あまりにも残酷です。

 そこで自動車保険を扱う損害保険会社各社は、クルマの所有に「空白期間」があっても、従来の等級を受け継ぐことができる仕組みを用意しています。それが「中断制度」による等級の引継ぎです。

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