「倒れるんじゃないか」ってくらい積んだトラック、なぜ? 無くならぬ過積載 「ルールを守らない」背景とは
見る人を不安にさせるほどの荷物を積んだ過積載トラックが問題視されています。国や自治体ができる対策はあるのでしょうか。
ナンバープレートをよく見てみると
さらに、報道でよく見る「外国人労働者が交通トラブルを起こすクルマ」のナンバープレートにも注目すべき、と島崎教授はいいます。
「交通トラブルを起こしたり、ルール違反をしたりする外国人労働者のトラックの多くが白ナンバー(自家用)で走っているという点です。
誤解のないように言っておくと、白ナンバーのトラック自体は何も悪いものではありません。自社の荷物を自社の車両で運ぶ場合は白ナンバーで合法であり、建設業者のダンプや産廃収集運搬業者のトラックなど、白ナンバーで適正に運行されている車両は世の中にたくさんあります。
ただ、緑ナンバー(事業用)と白ナンバーでは、事業者に課せられる管理体制に大きな差があります。緑ナンバーの事業者は貨物自動車運送事業法の規制を受け、国家資格を持つ運行管理者の配置、出発前・帰着後の対面点呼、乗務記録の管理、3か月ごとの車両点検整備など、厳格な安全管理が義務づけられています。違反があれば国土交通省の監査や行政処分の対象にもなります。
これに対して白ナンバーの事業者は、こうした管理義務の多くが課されていないか、求められる水準が低く、安全運転管理者の選任義務はありますが、運行管理者ほど厳格な制度ではありません。つまり、ドライバーへの教育や安全管理が事業者の自主性に委ねられやすい構造があるわけです。
もちろん、道路交通法上の過積載やはみ出し積載の禁止規定はナンバーの色に関係なく適用されますから、白ナンバーだから過積載が許されるということは一切ありません。
しかし、管理体制が緩くなりがちな構造の中で、結果としてルール違反が見過ごされやすい環境が生まれている面はあるのではないかと思います」(島崎教授)
こういった様々な要因が絡み合い、外国人労働者の交通トラブルや交通ルール違反を生み出している中で、すべき対策について島崎教授はこう解説します。
「すぐにできる対策として、まず取り締まりをしっかり行うことが基本です。また、ルールの理解を促す取り組みも大事です。
しかし、これらと同時に、ネガティブな規制だけでなく、ポジティブな方向にも目を向けるべきだと思います。真面目にやっている業者がきちんと評価され、社会に受け入れられるような仕組みがあるべきだとも思います。
大事なのは、ルールを守って真面目に働く人は国籍を問わず働きやすく、ルールを破る人は国籍を問わず働きにくい――そういう社会にしていくことではないでしょうか。それが、安全を守りながら社会を維持していくための正しいあり方だと思います」(島崎教授)
なお、島崎教授は運転⼼理と安全リスクなどについて解説するポッドキャスト番組『プロフェッショナルドライブ』を配信しています。元トラックドライバーで交通⼼理⼠、さらに現役の⼤学教授というマルチな⽴場から、運転にまつわる多彩なトピックを展開しています。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





掲載されている写真からはタイトルに使用されている過積載とは違う気がしますが
どうでしょう?
まぁ自由の白ナンバーだからね!グリーンナンバーとは別格だからね!