7割近くが海の上、国道58号の謎 「海上区間」が設けられている理由とは
海上も含めた「1本の国道」であるワケとは?
――なぜ海上が「国道」とされているのでしょうか。
たとえばフェリーなど、「道路と道路を結ぶ1本の交通系統」があれば、海上でも国道に指定できるとされています。とはいえ、その「1本の交通系統」に厳密な規定はありません。また、海上の具体的にどの場所が国道か、というふうに決まっているものでもありません。
――本土と各島とで別々に番号を振ってもよいような気がしますが、なぜ1本の国道にしているのですか?
一般国道として指定される条件のひとつに、「都道府県庁所在地など、特に重要な都市を連絡する道路」という項目があります。国道58号の場合は鹿児島市と那覇市という県庁所在地どうしを結ぶことから指定されています。
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ちなみにフェリーは2017年3月現在、鹿児島市~種子島間、鹿児島市~奄美大島~那覇市間で運行されています。国道58号が指定された時点では、種子島と奄美大島を結ぶ航路も存在したそうですが、現在は廃止されています。なお、途中の航路が廃止されても、国道の指定が変わることはないそうです。
【了】
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関東を大回りする国道16号も富津と横須賀間が海上ですね。
何をもって海上区間とするのか不明ですがしいて言えばまだ生き残っている
東京湾フェリーでしょうか。
東京湾フェリーの事です。アクアライン開通後は影が薄いですが20年前までは東京横浜と南房を結ぶ輸送の動脈として機能していましたし。
海上区間の国道は16号や28号(淡路島の国道)、30号、さらに42号(伊良湖岬)に海上区間があるね。
それを言ったら国道28号も同じ扱いになっています。
神戸~淡路島~徳島