無音で近付きズドン! 長射程ミサイルも撃てる「無人ステルス艦」誕生へ! 米海軍のピンチ救えるか?

米海軍の深刻な艦艇不足を救う切り札として、次世代の無人水上艦(USV)「スペクター」の建造が本格化します。無音で潜水艦を狩る帆走型と、トマホーク巡航ミサイルを放つ重武装型の2種類があるそうです。

計画では2027年初頭に姿現すかも

 前述した2モデルのうち、「サイレント・エンデュランス」は、全長43mの複合材製硬翼翼(セイルドローンウイング)を搭載した、静粛型のUSVです。ほぼ無音の電気推進を実現し、長時間の対潜水艦戦に必要な極めて長い航続距離と静粛な推進力を提供します。

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硬翼帆を搭載した「サイレント・エンデュランス」(画像:セイルドローン)

 一方で硬翼帆を持たない「ステルス・ストライク」は、船体形状を低くすることで最高速度が向上しているほか、機密性の高い環境や紛争地域における探知される可能性を低減し、攻撃任務や電子戦といった攻撃的な任務にも対応可能なよう、最適化されているのが特徴です。

 また、「ステルス・ストライク」には巡航ミサイル「トマホーク」の発射が可能なコンテナ型の垂直発射装置(Mk70 VLS)も搭載できます。ちなみに、これに対応するため、セイルドローンとロッキード・マーティンは、2025年10月に戦略的パートナーシップを締結しました。

 フィンカンティエリは「スペクター」の建造において、米国子会社であるFMGが実証してきた「最先端アルミニウム船の量産ノウハウ」を活用するとしています。これにより、多目的な海上作戦に対応する次世代の自律型プラットフォームに対しても、効率的な量産手法(工業用造船プロセス)が導入されることになります。

 同艦の建造は、既存のインフラと高度な専門技術を持つ労働力を最大限に活かすため、ウィスコンシン州にあるフィンカンティエリの造船ヤードで行われ、2027年初頭には海上公試を実施する予定です。

【画像】巡航ミサイル「トマホーク」を撃つ姿をいろんなアングルから

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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