「万年渋滞」「どうにかして」 道路が散々な千葉北西部の鬼ポイント「木下街道のクランク」解消どこまで進んだ?

慢性的に渋滞している千葉県の「木下街道」、なかでもノロノロになっている区間を解消するための事業が進んでいます。

千葉北西部の特にキツい道路「木下街道」

 2026年5月下旬にSNS上で「千葉県北西部の渋滞がいかに深刻か」という投稿が相次ぎ話題になりました。国道14号をはじめとする数々の主要道路がほぼ2車線のため、あちこちでキャパオーバーとなっている現状が綴られていますが、そのなかでも特に「万年渋滞」「江戸時代から道幅が変わっていないんじゃないか」と、悲鳴が相次いだ路線の一つが「木下(きおろし)街道」です。

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写真中央から奥に延びるのが木下街道。船橋松戸線がクランク状に接続しており、重複区間が著しく渋滞している(Google earthを加工)

 県道市川印西線「木下街道」は、市川市内の国道14号から分岐し、船橋市北西部、鎌ヶ谷市などを経て印西市の木下までを結びます。かつては利根川の水運と、行徳から江戸方面を結ぶ水運の連絡経路として栄えた歴史ある街道です。しかし現在では道が狭く、主要道路のわりに右折レーンのある交差点が少ないこともあり、慢性的に渋滞しています。

 なかでも「交通量が1日2万台を超え」「旅行速度が10km/h前後」という、ひどいノロノロ状態となっている区間が、JR武蔵野線 船橋法典駅の東側、県道船橋松戸線との重複区間です。

 この船橋松戸線も、船橋駅北口からJR武蔵野線に並行するように北へ延びる主要な道路で、武蔵野線沿いの行田団地を貫く区間は船橋市内では珍しく、4車線で整備されています。しかし、行田団地を抜けると2車線に細って折れ曲がり、木下街道に通じます。

 一方、木下街道から北へ向かうポイントは300mほど離れており、船橋松戸線を行き来するにはクランク状の動きを強いられるため、両線の交通が合流して混雑が著しくなっています。ちなみに右折レーンがあるのは、木下街道東行き→船橋松戸線の方向だけです。

 両路線が交わる2つの交点は死傷事故率が千葉県平均の約8~14倍にのぼり、渋滞やクランク形状に起因する追突や右左折時の事故が全体の5割を占めているそう。

 このクランクを解消するため、行田団地の北側から木下街道を経て、市川市柏井町までの船橋松戸線の未開通部およそ1.2kmの建設事業を2001年から県が進めています。この部分は最大幅員25mの4車線で整備される予定です。

 2020年度の時点で事業期間は2025年度までに設定されていましたが、現在は2032年度まで8年延伸されています。理由は「用地取得に不測の日数を要していること」とされ、2025年度末で事業進捗率59.5%、用地進捗率67.0%ほどだそうです。

 整備効果としては渋滞や事故の減少だけでなく、広い歩道の確保による木下街道側も含めた歩行者の安全性向上、火災時の延焼遮断帯として機能する防災力の強化などが挙げられています。

【できて…る?】これが「木下街道のクランク」を解消するバイパスです(地図/写真)

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