戦後初! 日の丸戦闘艦の海外移転「あぶくま型護衛艦」のフィリピン引き渡し 早ければ来年か?

日本とフィリピンの両防衛相は、海上自衛隊のあぶくま型護衛艦を除籍後に同国へ移転(譲渡)することで合意しました。実現すれば戦後初となる日本製「戦闘艦」の海外移転となり、両国の防衛協力が加速するかもしれません。

もがみ型フリゲートの輸出より先になるかも!

 2026年5月31日、小泉進次郎防衛大臣はフィリピンのテオドロ国防大臣と会談し、海上自衛隊のあぶくま型護衛艦を「除籍後速やかに移転をする」ことで合意したと発表しました。同日、フィリピン国防省も公式のプレスリリースにおいて、同様の情報を発信しています。

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「あぶくま」型護衛艦1番艦「あぶくま」。本型は「あさぎり」型と並び、現役最古参の護衛艦だ(画像:海上自衛隊)

 あぶくま型護衛艦は近海・沿岸防衛用の小型護衛艦で、1989年12月から1993年2月までに合計6隻が就役しました。以前より本型は2027年度中の全艦除籍が決定されており、発表の通りならば2027~2028年度にはフィリピンへ引き渡されることになります。これは2029年に予定されている改もがみ型護衛艦のオーストラリア輸出に先駆けて、戦後初めて日本の戦闘艦が外国へ移転(譲渡)された歴史的な例となることを意味します。

 中国の海洋進出という共通の脅威を前に、フィリピンは日本との安全保障面での協力を急速に強化しています。今年(2026年)4月には戦後初めて自衛隊の戦闘部隊が同国へ派遣され共同訓練に参加したほか、情報共有に関する協定の交渉がスタートするなど、制度面と運用面の両輪で防衛協力が進展しています。

 なお、今回の発表では海上自衛隊のTC-90練習機の移転についても触れ、2027年度中に除籍予定の1機をフィリピンへ移転することも明らかにされました。

【写真】小さな船体は近海警備に最適。これが「あぶくま」型です!

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