空飛ぶクルマは失速しても「ドローン見本市」は大盛況! “海外勢”が大挙して出展 日本に猛アピールの国とは?

2026年6月3日から5日にかけて開催された「ジャパンドローン2026」は、台風の影響があったにもかかわらず大盛況となりました。社会実装が進むドローンへの関心の高まりをまざまざと実感。“海外勢”も盛り上げていました。

政府をあげて出展していた「台湾」

 ジャパンドローン2026を盛り上げた海外勢の一つが台湾です。台湾は2025年にも、大手無人機メーカー「サンダータイガー」など複数の企業が出展していました。今回はさらに、外交部(外務省)や経済部(経済省)の支援の下、海外の市場開拓を目指す台湾の無人機関連企業でつくる「台湾卓越無人機海外商機聯盟」(TEDIBOA)や「台湾無人機協会」が大面積のパビリオンを設けて、サンダータイガーを含む28の企業と団体が、製品とサービスのアピールを行っていました。

ベトナム、ウクライナも存在感

 ベトナムも大面積のパビリオンを出展して、自国製品のアピールに努めていました。

 筆者は2022年にベトナムの首都ハノイで開催された防衛装備展示会「ベトナムディフェンス2022」を取材した際、ベトナム企業の方々が口々に「たしかに私たちはドローンなどの分野では後発国だが、電気機器や航空機部品と同じように、勤勉な国民性を活かして必ず先進国に追いついてみせる」と語っていたことが印象に残っています。

 筆者は4年ぶりにベトナム製のUAS(無人航空機)システムを見たのですが、このレベルなら彼らが2022年に語っていたように、世界市場のメインプレイヤーになる日も遠くないのではないかと思いました。

 さらに、ウクライナの大手防衛用ドローンメーカー「ゼネラル・チェリー」も出展していました。同社のブースはひときわ盛況を極めていたため、あまり突っ込んだ話は聞くことはできなかったのですが、担当者は「ウクライナには4年に及ぶロシアとの戦いで得た経験があり、日本には技術力がある。ドローンの開発・製造で協力して、Win-Winの関係を築きたいと述べていました。

毎年開催される「意味と価値」

 日本では4年に1回「国際航空宇宙展」、2年に1回、防衛総合イベント「DSEI Japan」が開催されています。開発のスパンの長い有人航空機や大型の無人機はこれらで十分にアピールできるのでしょうか、開発スパンが短く、すぐに技術革新が進む小型の無人機のアピールには、少し間が空きすぎているのかもしれません。

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台湾パビリオンでは経済部が後援していることがアピールされていた(竹内 修撮影)

 タイやインドネシアなど、隔年で大規模な防衛関連イベントを開催している国々では、イベントが開催されない年に、無人機に特化したイベントを開催するようになっています。ジャパンドローンが毎年開催される意味と価値は、国内外の企業や団体に、最新の技術をアピールする場所を提供するためにあると筆者は思います。

【写真で見る】「ジャパンドローン2026」海外勢と日本のブースをイッキ見!

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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