快適だけど寝床は583系!? 謎多き海自「最新護衛艦」に宿泊 夜食スイーツと温水洗浄便座のウラにある省人化の現実

海上自衛隊の最新鋭護衛艦「もがみ型」。省人化と快適性を両立しているといいますが、その実態はどうなっているのでしょうか。2番艦「くまの」に乗艦・宿泊した艦内の様子を紹介します。

快適だけど狭い? FFMの居住性

 夜食に焼きたてのスイーツが並び、トイレには温水洗浄便座完備。空調も効いています。一方で乗組員は従来より少なく、一人で複数の仕事を担当します。快適性と省人化。一見すると相反するように思える二つを両立させたのが、海上自衛隊のもがみ型2番艦「くまの」です。

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多機能護衛艦(FFM)もがみ型の2番艦「くまの」(月刊PANZER編集部撮影)

「もがみ型」は従来の護衛艦とは一線を画したコンパクトかつ多機能な艦艇とされており、艦種記号も、フリゲートを表す「FF」に多目的と機雷の頭文字の「M」を合わせた「FFM」という新しいものが採用されました。

「大型の護衛艦文化と小型の掃海艇文化の融合」と「くまの」のある乗組員が話してくれました。大型艦では専門部署が担当していた仕事をFFMでは小型艇のように分担してこなします。乗組員が少ない分従来の護衛艦よりも職種の垣根が低くなっているそうで、例えば飛行科員はヘリコプターの運用が主な任務ですが、入出港時にはもやい索を扱うような甲板作業にも携わります。

 そのためかFFMには新人がいきなり配置されることは少なく、ある程度ほかの艦で経験を積んだ隊員が乗り組むケースが多いといいます。実際、食堂に備え付けられた喫食簿を見ても海士より海曹以上の名前が目立ちました。

 今回の取材では「くまの」で2泊3日しましたが、印象に残っているのは夜食に用意されたスイーツでした。通常夜食はおにぎりが提供されることが多いのですが、「くまの」の給養員は製パンが得意で、おにぎり以外にスイーツを作ってくれます。艦内で焼き上げた本格的なもので、艦長以下乗組員が手隙に食堂を訪れ、並んだスイーツを頬張っていました。甘党の筆者(月刊PANZER編集部)も見逃すはずはありません。夕食からさほど時間が経過していないにもかかわらず「甘いものは別腹」です。食事で提供された汁物も非常においしく、給養員の腕の高さがうかがえます。

 一方で朝食にはワンプレートは使わず、2個の椀のみを工夫して使うなど配膳省力化の艦内ルールも決められていました。ちなみに筆者のような便乗者は規定の食費と艦内光熱費を支払います。

【艦内はどんな感じ?】3段ベッドや給養員特製「夜食スイーツ」を見る(写真)

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