検定で合格しても「事故が減らない」 高齢ドライバーの処遇見直しへ 同じ内容でも差が出るナゾ 警察庁
免許更新時に75歳以上となる高齢運転者のうち、信号無視など11類型の違反歴がある場合の追跡調査の結果が発表されました。違反歴のある75歳以上の運転者では、そうでない場合と比較して大きな差がみられることがわかりました。8月中に有識者検討会は見解を示します。
高齢者の「運転技能検査」やった人、事故率高い
2026年7月8日、警察庁が主催する「運転技能検査の見直しに関する有識者検討会」が開催されました。運転技能検査は、75歳以上の運転免許保有者が11類型の交通違反をした場合に受検が義務付けられているものです。
検査導入から4年が経過し、運転技能検査に合格した免許保有者の追跡調査を行った結果、運転技能検査を受ける必要がなかった75歳以上の免許保有者と比較して、事故率が高かったことから、検査内容の再検討を警察庁が打ち出していました。有識者検討会は8月までにあと2回程度開催し、同月中に報告書をまとめるハイスピード展開で進んでいます。
高齢運転者による交通事故の防止は、社会の重要な課題です。
6月25日に公表された「高齢者による死亡事故の推移」では、免許保有者を75歳以上と16歳~75歳未満の2グループに分類し、免許保有者10万人当たりの死亡事故件数を比較しています。それによると、2014年に10.5件だった75歳以上の事故件数は2025年に4.8件へ、75歳未満は4.1件から2.5件へと、いずれも減少しました。
ただし75歳以上が約5割減でも高止まりを続けていて、約4割減にとどまっている75歳未満に見劣りする状況です。加えて、2022年5月の運転技能検査導入以降も、75歳以上の件数は75歳未満と比べて高い水準で推移しています。こうした状況を受け、警察庁は運転技能検査の効果を見直すことを決めました。
追跡調査では、2023年5月15日~8月31日までの期間で、運転技能検査合格者(5270人)と75歳以上で実施される高齢者講習の実車指導受講者(8233人)について、交通事故件数や交通違反件数を比較しました。いずれも実数ではなく、10万人当たりの交通事故件数に換算しています。
●10万人当たりの交通事故件数 実車指導受講者/検査合格者(倍率)
・75歳~79歳=322件/1457件(約4.5倍)
・80歳~84歳=557件/1284件(約2.3倍)
・85歳以上=792件/2086件(約2.6倍)
●10万人当たりの交通違反件数 実車指導受講者/検査合格者(倍率)
・75歳~79歳=9432件/1万6439件(約1.7倍)
・80歳~84歳=8593件/1万4557件(約1.7倍)
・85歳以上=7376件/1万6481件(約2.2倍)





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