東武26年ぶり新型特急500系「リバティ」出発進行! 特徴は? 日光、会津、通勤も(写真21枚)

東武鉄道で26年ぶりの新型特急車両がデビュー。同社の根津社長は、出発式で「編成を併結、分割する機能」を最大の特徴にあげました。この登場により東武の特急列車と東武沿線は、どう変わるのでしょうか。通勤環境向上も期待されます。

26年ぶりの新型特急車両

「本日より、弊社にとりまして26年ぶりの新型特急『リバティ』が運行を開始いたします」(東武鉄道 根津嘉澄社長)

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浅草発の「リバティ」一番列車へ出発合図を送る大阿久 信二 浅草駅長(中央)。出発式には台東区長、墨田区長らも参加した(2017年4月21日、恵 知仁撮影)。

 2017年4月21日(金)、東武鉄道の新型特急車両500系「リバティ(Revaty)」がデビュー。朝6時過ぎから、浅草駅(東京都台東区)発の「リバティ」一番列車で出発式が行われました。同社では、1991(平成3)年に登場した、東京と栃木・群馬を結ぶ特急「りょうもう」用の200系電車以来、26年ぶりの新型特急車両になります。

 浅草駅発「リバティ」一番列車は、6時30分発の特急「リバティけごん1号・リバティ会津101号」。満席で、それぞれの目的地である栃木県日光市の東武日光駅、福島県南会津町の会津田島駅へ発車していきました。

「リバティ」最大の特徴は?

 この新型特急車両「リバティ」について、東武鉄道の根津社長は「さまざまな運行形態で運用可能な速達性と快適性を持った特急車両」というコンセプトで開発したといい、最大の特徴は「編成を併結、分割する機能」と話します。

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式に出席した「美人過ぎる書道家」とも呼ばれる日光観光大使の涼 風花さん。
浅草駅の「リバティ」発車案内。ほどなく「×」に。
浅草駅の案内に加わった「リバティ」。

「リバティ」は3両編成を2本連結して6両編成とし、前寄り3両は「リバティ会津101号」会津田島行き、後寄り3両は「リバティけごん1号」東武日光行きとして発車。途中駅で分割(切り離し)してそれぞれの目的地へ向かう、といった運用が可能です。

 仮に「リバティ」に分割機能がなく、6両すべてが会津田島行きとしたら、東武日光駅へ向かうには途中で乗り換えが必要です。そのためこの「リバティ」について東武鉄道の根津社長は、「さまざまな目的地へ向かうお客様を、乗り換えや待ち時間なくご案内できる」といいます。

 またこのように、複数の列車を重複する区間で連結しての運転は、運転士が1人で済むなど効率的である、といったメリットも。行先や始発駅が異なる列車を連結して運転することを「併結運転」といいます。

日光・鬼怒川・会津への行楽だけでなく 東武沿線の通勤環境向上も

 新型特急車両500系「リバティ」は、特急「リバティけごん」(浅草~新栃木、東武日光)、特急「リバティきぬ」(浅草~新藤原)、特急「リバティ会津」(浅草~会津田島)、特急「スカイツリーライナー」(浅草~春日部、一部列車を除く)、特急「リバティりょうもう」(浅草~館林)、特急「アーバンパークライナー」(浅草~大宮、野田市/大宮~運河)で運行されます。

「この『リバティ』が、5周年を祝う『東京スカイツリータウン』と日光鬼怒川エリア、会津エリアをつなぐ架け橋になれますよう、東武グループとしましても全力をあげていきたいと考えております」(東武鉄道 根津嘉澄社長)

 また「リバティ」は、「通勤特急」として東武アーバンパークライン(野田線)にも直通。この新型特急車両登場により、東武沿線の通勤環境向上も期待されます。「リバティ」は全席コンセント付きです。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 窓が小さいのがちょっとなあ。通勤ライナーで客はスマホ見てるんだからこの程度でいいでしょって感じの狭さ。