ルーツは都電? 都内を走る「赤バス」「青バス」、ルールないのに各社で見られるワケ

ルーツは「赤電車」「青電車」

 都電ではかつて、終電の方向幕に赤ランプが、その1本前は緑ランプが灯されたのだそうです。

「赤ランプが灯る最終電車は『赤電車』、緑ランプが灯るその1本前は『青電車』とも呼ばれていました。その名残で、バス業界でも最終バスを『赤バス』、その1本前を『青バス』と呼ぶことがあります」(東京都交通局)。

 先述の関東バスも、「LED式ではない、方向幕を装備したバスでは、幕を赤や緑のライトで照らしていることから、私たちの職場では最終バスのことを『赤バス』と呼ぶことがあります」と話します。ただ、「いまとなってはそのルーツはわからない」そうです。

 京王電鉄バスは「現在の約款などでも決まりはなく、都電や都営バスから広まったのではないでしょうか」と話します。東急バスは「昔は法令で最終バスは表示を区別する決まりがあり、赤枠に関してはその名残です。しかし緑は決まりがなく、当社では慣習的に深夜バスの表示として使っている」といいます。

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最終の都営バスの行先表示は赤い破線で囲まれる(2017年6月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに、赤枠も緑枠も使わず、文字で「最終バス」と表示している車両も見られます。国際興業(東京都中央区)が運行するバスで、LED式の行先表示器に「最終バス」という文字と行先が数秒おきに交互に表示されます。行先表示器が色枠を表示できないからだそうですが、「その表示をするのもバス停に停車しているときだけで、走行中は一見して通常のバスと変わりません」(国際興業)と話します。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. 巻き取り式の時は赤い蛍光灯か布地が赤だか忘れたけど最終を示す表示ありましたね、八王子辺りで回送表示に回送で申し訳ありません、何てのもありましたよ、

  2. 最終バスの赤枠は利用者にとっても大いに意味があると感じますが、最終1本前をわざわざ表示する意味って全く感じられません。逆に深夜バスは料金も倍額となるので緑枠は利用者にとっても判りやすく有益。
    各社主張がバラバラで統一は無理な実情なのでしょうが、利用者としては赤:最終バス・緑:深夜バスに統一した方が判りやすいと思います。国際興業さんの色枠が表示出来ないので「最終バス」表示とは・・・表示機を価格が安い機器導入しているって事?

  3. 赤表示は昔の運輸規則での決まりであり、デジタル化に伴い、幕裏から赤いランプの表示ができなくなったことから、制度での義務がなくなった。
    京王の担当者がベターな回答ではあったけど、昔の制度だけに今の・・・といってもせいぜい20年くらいかな?・・・社員に聞いてもわからないという答えしか返ってこないのはちょっと情けないな。

    • ×京王バス→○東急バス