戦闘機がミサイル撃ち放題? アーセナル・プレーンで現実はゲームに追いつくのか

空戦の常識を変える「ミサイル撃ち放題」というコンセプト

 従来から存在する爆撃機とアーセナル・プレーンにおける最大の違いは、大量に搭載した兵装は自機が使うためのものではなく、ネットワークシステムを通じて友軍が発射するために搭載しているという点にあります。

 例えばF-35戦闘機は高い情報収集能力とステルス性を持っていますが、搭載量はあまり大きくありません。そこで背後にアーセナル・プレーンを控えさせておき、必要に応じて照準情報と射撃コマンドを送信するようにすれば、F-35はアーセナル・プレーンが搭載する兵装を仮想的に自分のものとして使うことができ、F-35の搭載量は事実上無制限に拡張されたものと見なすことができるようになります。

 またアーセナル・プレーンの恩恵が受けられるのは戦闘機だけではありません。たとえば非武装のドローンがテロリストの幹部を発見した場合、その場所に対して即座に攻撃を行えるようになりますし、さらには最前線において戦う地上部隊も、人力や車両では持ち運ぶことが困難な強力な航空用爆弾を、いくらでも直接敵に撃ち込むことができます。

この記事の画像をもっと見る(3枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 90年代後期、巡航ミサイル等大量のミサイルを撃つだけ、誘導は他艦任せのアーセナルシップという構想がありましたが。しかしこれは一機やられたら対空ミサイル全滅というダメな構想。

    • 一応そのコンセプトはズムウォルト級として実現したけどね

  2. 極超音速対空ミサイルの登場で早期警戒管制機が危ないとか言われてる現状でこのアイデアは時代遅れのような