浜松町駅にある小便小僧の謎 消防服からあのキャラまで、毎月お着替え30年以上(写真12枚)

JR浜松町駅のホームには小便小僧の像がありますが、じつはこの像、30年以上にわたり毎月衣装が着せ替えられています。駅と乗降客、地域をつなぐ存在として国からも認知されている小便小僧の背景には、何があるのでしょうか。

毎月欠かさず31年間 「着せ替え」目当てのファンも

 山手線と京浜東北線、東京モノレールが接続するJR浜松町駅(東京都港区)。その3・4番線ホーム(山手線外回り・京浜東北線南行き)の田町寄りに、小便小僧のブロンズ像が設置されています。

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浜松町駅の小便小僧。7月はヒマワリをあしらった衣装が着せられる(2017年7月、中島洋平撮影)。

 この小便小僧には衣装が着せられており、しかも毎月替わっています。衣装づくりと着せ替えを行っているのは、港区社会福祉協議会のボランティアセンターに登録している手芸グループ「あじさい」です。グループ代表の後藤さんに話を聞きました。

――小便小僧の着せ替えはいつから、誰が行っているのでしょうか?

 1986(昭和61)年の11月から、当グループが毎月欠かさずに着せ替えを行っており、その日時も毎月26日の午後1時と決まっています。この着せ替えを見に来られる方もいらっしゃるからです。ただし土日に当たる場合は、その前日もしくは翌日に変更します。

――衣装はどんなコンセプトでつくられているのでしょうか?

 もともとは地元の芝消防署から、火災予防運動のPRの一貫として小便小僧に着せるための衣装づくりを依頼されたことがきっかけで、現在も毎年3月と11月は消防士の衣装を着せています。また7月は、法務省が主導する「社会を明るくする運動」の一貫として、運動のシンボルであるヒマワリをあしらった衣装になります。それ以外にも、浜松町駅や港区など公的機関からの依頼で衣装をつくることがありますが、依頼のないときは季節に合わせたものや、オリンピックなどそのときに話題のテーマにもとづいてデザインを決めています。

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コメント

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1件のコメント

  1. この小便小僧が居る場所はホームがかなり狭い場所なので、両側にホームドアが出来るとどうなるのか気がかりです。