地元民でも迷う? 「梅田ダンジョン」スムーズに乗り換える攻略法とは

他県からの訪問者はもちろん、大阪に住む人でも迷うことがあるという大阪・梅田での鉄道の乗り換え。「梅田ダンジョン」との異名を持つこの複雑なエリアで、乗り換えに迷わないコツはあるのでしょうか。

梅田駅の乗り換え、攻略ポイントは「出口」

 それでは、いよいよ実際の乗り換えをシミュレーションしてみましょう。ここで大切なのは、スタートとなる駅を出るときに、必ずゴールとなる駅に一番近い出口から出ることです。

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左が阪神電車への階段、右奥が御堂筋線の改札口(伊原 薫撮影)。

 たとえば、阪神電車から各線に乗り換える場合、四つ橋線へ向かうなら西口を、御堂筋線や谷町線へ向かうなら東口から出場すると、それぞれの改札口がすぐ近くに現れます。同様に、御堂筋線を降りた人は、阪急電車へ向かう場合は北改札を、谷町線や阪神電車へ向かう場合は南改札を出ると、スムーズに乗り換えができます。

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「肘掛け」JR大阪駅の先端にある桜橋口。「支柱」の通路を通って、阪神電車と大阪市営地下鉄四つ橋線に乗り換えできる(伊原 薫撮影)。

 なお、JRから四つ橋線へ行く場合は、肘掛けを支える棒(連絡通路)を使います。阪神電車へ乗り換える時も、この連絡通路を使ったほうが人ごみを回避でき、分かりやすいためオススメです。

阪急が関係するときは地上へ出よう

 難易度のやや高いのが、阪急への(または阪急からの)乗り換え。地上にある阪急梅田駅は、他駅から離れていることもあって移動距離が長くなります。さらに、「背もたれ」の御堂筋線梅田駅は改札外の通路がないため、谷町線や阪神電車から地下通路を通って阪急方面へは直接行くことができず、ダンジョン内を大きく迂回しなくてはなりません。

 そこで、阪急へ乗り換える場合は、思い切って「梅田ダンジョン」から脱出し、地上へと出てしまいましょう。谷町線や阪神電車の場合は、御堂筋線とつながる部分に阪急百貨店の地下入口があり、その脇にあるエスカレーターで1階の広いコンコースに出られます。実はここは、かつて阪急梅田駅だった場所です。1929(昭和4)年に阪急百貨店が開業し、その後ここから列車が発着していましたが、駅が手狭になったため、1967(昭和42)年から1971(昭和46)年にかけて現在の場所へ移設されました。こんな経緯も、乗り換えが複雑になった理由のひとつといえます。

 このコンコースをさらに進むと、「動く歩道」などがある天井の低い通路(上はJRの線路が走る)があり、さらにそれを抜けると何基ものエスカレーターが見えます。これを上がれば阪急梅田駅の3階改札口に到着です。

 逆に、阪急から各線へ乗り換えるときも、なるべく地下へは入らないようにします。すなわち、先ほどとは逆ルートを使い、3階改札口を出てエスカレーターで地上に降り、百貨店のコンコースを進みます。ひたすら地上を歩いたら、一番奥にあるエスカレーターで地下へ。正面へ進むと谷町線、右へ曲がると阪神電車です。

 近い場所にあるJR大阪駅と御堂筋線は、2階改札口から案内に従って、JRへは連絡デッキを、御堂筋線へはひたすらエスカレーターを降ります。

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コメント

14件のコメント

  1. 何でも後付け繰り返し、気づくと恐ろしくややこしいことに・・・って、何も梅田に限ったことではないか。しかしもし現地に行ったとしても迷わない自信がない。

  2. 無計画に地上に出ると余計に迷うんですよね。

    ビル影の影響でGPSも誤差が大きいですし。

  3. 事前に行程をアタマの中に入れておく。分岐では方向を確認する。迷ったら現在位置を確認する。迷ったら自位置を確認できる地点へ戻る。登山での道迷い遭難を避ける手法と同じ。

  4. これはもう。。。案内表示を工夫する以外ないだろう。

    鉄道の乗り換えはともかく、もっと”ダンジョン”なのはバスだろう。高速バスも路線バスも、会社によってウソのように乗り場がバラバラ。しかも案内表示もほとんどないのでは?

    日本は鉄道に関しては先進国だが、案内や乗り場の利便性に関してはまだまだ途上なのかも?

  5. >さらに、「背もたれ」の御堂筋線梅田駅は改札外の通路がないため、谷町線や阪神電車から地下通路を通って阪急方面へ直接行くことができません。

    どうして「ekimo」が選択肢にないのかなぁ....

    駅ナカ商業施設は通路ではないということなのかぁ...でも阪急百貨店のエスカレーターはお勧めしているわけだし...不思議だ...

  6. 慣れるしかないでしょうね。

  7. 東京駅や新宿駅はまだマシだな。

  8. そもそも梅田で統一すらしてないという、

    他地域民泣かせ。

    目的地次第では中津や天満に福島辺りも

    梅田もしくは大阪駅(の近くという強引名称)。

    そうかと思うと、お初天神、阪急東通などと、

    それはいったい何処?というのも地元では当たり前。(阪急東通交番など)

    地上に出れば楽?と思えば昭和時代の過度な歩車分離で、

    道路向かいのビルに行かれないなんて当たり前。

    仕方がないので地下に降りれば…

    ??????右行って左行って階段降りて上って???

    こんな状態では意味不明になりますわな。

  9. 阪急⇄谷町とかホワイティ通って行ったら早いと思う。阪神は他の方書いてる様にekimoの通路通った方が早いかもね。

    でもそれだとやっぱり一回は地上に上がって降りてekimoまで行く必要があるかなぁ。御堂筋線の阪急側端の改札(ヨドバシのとこ、何改札やったかな)からは一応通り抜け出来ないしね。

    やっぱりホワイティ通っていくんがオススメかな。

  10. 横浜駅や名古屋駅も大体、地下街での移動が多い。

    横浜駅も慣れていない人は泣かされる構造になっているし、名古屋も似ている。

    まぁ東京みたいに都会なのに地上を歩く人は少ない証拠だが。

    因みに上海やモスクワ、テヘランなどでも地下道は整備されている。

    されてないのは難民によって治安悪化しているパリやニューヨークあたりぐらい。

  11. 大阪駅の北側、(グランフロント、ヨドバシ、ルクア、大阪駅、大丸、阪急梅田駅)は空中回廊でつながっていて立体ダンジョン化してますね。(最近、そこに阪急百貨店も接続、建て替えの後には阪神百貨店も接続されるでしょう)

    見通しが良いので地下街に比べればまだ分かりやすいですが。

    ちなみに地下迷宮から空中回廊へ直接つなぐエレベーター(地上をとばす)もあって全体で一つのダンジョンともいえますね。

  12. ウメチカの頃から使ってるおっさんやけど、

    ダンジョンとかしょーもない呼び方されると

    なんか気持ち悪いわ

    おばはんもおっさんも、スマホやなく頭中に

    地上の地図が入ってるから、ほんまに迷わへんで。

  13. 梅田駅で迷ってしまっては、名古屋駅は攻略できないでしょうね。名古屋駅も複雑で、名鉄や近鉄↔あおなみ線は特に複雑。簡単なのは名鉄↔近鉄だけというありさま。

  14. 阪急使いの私は、

    JR大阪へは絶対、新梅田食堂街をかき分けながら

    するすると通って横断歩道を渡ってます。

    雨に濡れても一瞬の事だし、行き交うのも信号のところだけ。

    でも、阪急から阪神・谷町等行くのって…

    地上出た方が、ややこしくない?雨に濡れるし。

    御堂筋や谷町からも、ホワイティや三番街通ったら

    阪急の茶屋町口も、雨に濡れずに行ける。

    雨に濡れたくない者の呟きでした。