【動画】90秒で分かる「超電導リニア」 離陸、運転士なし いまの新幹線とこんなに違う!

次世代新幹線「超電導リニア」は「離陸」「超低温」「運転士なし」など、現在の新幹線と違うところがたくさんあります。未来の新幹線はどうなるのでしょうか。ポイントをまとめました。

次世代新幹線「超電導リニア」、ここがポイント!

90秒でわかる「現在の新幹線」と「未来の新幹線」の違い(1分30秒)。

 最高速度603km/hでギネス世界記録の「超電導リニア」、一般的な鉄道とかなり違います。

超電導リニアは「離着陸」する!

 まずゴムタイヤで走り出し、約150km/hで十分な磁気浮上力が得られると、タイヤを収納し「離陸」。そして低速になると、タイヤを出して「着陸」。浮上量は約10cmです。

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保線車両もタイヤで走る超電導リニア(恵 知仁撮影)。

 ちなみに超電導リニアは、「乗車」でなく「搭乗」と表現されます。

坂道に強い!

 超電導リニアは、車両の超電導磁石と線路のコイルが反発、また引き合う力で浮上、そして走行します。かんたんにいうと宙に浮いている超電導リニアは、車輪とレールの摩擦力に頼って走らないため、スリップや空転をしないなど坂道に強く、普通の新幹線には厳しい坂でも走行できます。

マイナス269度!

 車両の超電導磁石はマイナス269度という超低温。冷やすと電流が半永久的に流れ続ける「超電導現象」を活用した磁石で、液体ヘリウムで冷却されています。

運転士がいない!

 超電導リニアは地上からコントロール。新幹線のような運転席がありません。

東海道新幹線の開業より先!?

 超電導リニアの研究は1962(昭和37)年の開始。1964(昭和39)年に東海道新幹線が開業する前のことです。

中央新幹線開業でどう変わる?

 現在建設中のリニア中央新幹線は設計最高速度が505km/hで、その開業により2027年、品川~名古屋間が最短40分、2037年には品川~新大阪間が最短67分になる予定です。

ちなみに…

 超電導リニアL0系と新幹線N700系は、車内にある座席番号の表示が白と黒で逆になっています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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2件のコメント

  1. 搭乗だからね、開業する頃には私は生きていても急ぐ理由はなくなってるでしょうね、現新幹線の果たす役割も変わってるんでしょうね

  2. 非常時の乗客救出の手段は?考えたくもないが外部から軌道への飛び込み自殺対策は?緊急減速で何キロメートルで止まるの?すれ違いで衝撃波は?などなど疑問点が今更ながらたくさん。しかしこれ貨物輸送には向いてないわ。多分。