【動画】戦車と装甲車、何が違うのか?
「戦車」と「装甲車」、いったい何が違うのでしょうか。「戦車」には、大きく3つの条件があります。
「戦車の3条件」とは?
「戦車」と「装甲車」、なにが違うのでしょうか。
これは「戦車」です。
これは「装甲車」です。何が違うのでしょうか。
「戦車の条件」のひとつは、「敵の装甲車、戦車を打ち抜く貫通力に優れた火力」です。しかし「強力な砲があるから戦車」にはなりません。
「戦車の条件」には、「悪路を走破可能な履帯(いわゆるキャタピラ)による機動力」もありますが、「履帯だから戦車」にはなりません。
「敵の銃弾や戦車砲弾を防げる装甲防御力」も「戦車の条件」。「装甲があるから戦車」ではありません。
「『戦車』とは優れた火力、防御力、悪路走破力を併せ持つ装甲戦闘車両です」(航空軍事評論家 関 賢太郎さん)。
16式機動戦闘車は戦車並みの火力を持ちますが、悪路走破力、装甲が戦車におよばず、「戦車」ではありません。
89式装甲戦闘車は高い悪路走破力を持ちますが、人員輸送用で火力、装甲が戦車におよばず、「戦車」ではありません。
87式偵察警戒車は偵察用の車両で、火力、装甲、悪路走破力とも戦車におよばず、「戦車」ではありません。
「かつて攻守に特化した『重戦車』などもありましたが、現在はバランスのよい『主力戦車(MBT)』が主流です。MBTは走攻守に優れた『陸戦界のイチロー』であり、『陸の王者』と呼ばれます」(航空軍事評論家 関 賢太郎さん)。
以上の内容は、軍用装甲車両を「戦車」「装甲車」に分けた場合のものです。また「戦車」に明確な定義はなく、ここに挙げた「3条件」は現代における大まかな、ひとつの基準です。
【了】
あまりにも大まかすぎるわ。キャタピラ(正確には覆帯ないしはクローラー。キャタピラはあくまでも本来はアメリカの会社名です。ついでにキャタピラにはイモムシという意味もあります)付きで砲があっても戦車じゃない自走砲というのもあるし、逆に戦車並の装甲と砲とがあっても対戦車自走砲だとかいうのもあるし。もっと中身のある記事をお願いします。
なるほど、走攻守すべてが必要条件ということですね。ありがとうございます。
となると、恥ずかしながら記事中の「装甲車」がよくわかりません。「装甲戦闘車両(Armoured Fighting Vehicle)」とイコールではないところまでは把握しましたが、ふわふわです。
戦車の基準だけではなく、「装甲車」についても『現代における大まかなひとつの基準』を示していただけたらな、と感じました。
「“戦闘(攻撃)” ではなく “人や物資の輸送” を主目的とした、装甲を有する車両」ととらえて頂ければよろしいかと思います。
戦車の先祖は、WW1において開発された塹壕や鉄条網を乗り越えられる装甲歩兵輸送車、もしくは対歩兵自走砲と考えてよろしいかと。
いずれにせよ、この装甲輸送車や対歩兵自走砲を破壊できる兵器として戦車が生まれ、この戦車を破壊するために対戦車戦車が開発され、以下、血を吐きながら続ける悲しいマラソンが続いているわけですが、WW1とWW2のコンバットプルーフのなかで、戦術目的および装甲・火力・機動性の組み合わせによって、戦車・自走砲・装甲車に進化していったと理解しております。