廃線の駅をなぜ改修? 聖地・旧増毛駅の再整備決定、駅舎は2倍の大きさに!?

2016年12月に廃止されたJR留萌本線の留萌~増毛間、その終着駅だった増毛駅が改修されます。列車が来ない駅がなぜ改修されるのでしょうか。

駅は町のシンボル

 かつてJR留萌本線の終着駅だった増毛駅(北海道増毛町)は、その名称から、硬券の入場券が“縁起物”とされるなど鉄道ファンには知られた存在でした。しかし、2016年12月に留萌~増毛間が廃止。運行最終日には同駅で「お別れセレモニー」が開催され、多くの鉄道ファンが最後の列車を見送っています。

Large 20171010 01
JR留萌本線の終着駅だった増毛駅ホームの駅名標(2016年10月、太田幸宏撮影)。

 もはや列車は来ないはずですが、増毛町はこの旧駅を改修するといいます。同町企画財政課に話を聞きました。

――廃止駅を改修するというのは、どのような目的があるのでしょうか?

 新たな観光施設として、そして町民のシンボルとして駅を再整備します。おっしゃるとおり列車の駅としての役割は終えていますが、増毛町は駅を中心に発展してきたこともあり、「鉄道があった」歴史を残す目的があります。

――どのように改修するのでしょうか?

 まず、駅舎の建物面積をおよそ2倍、1921(大正10)年開業当時の大きさにし、外壁も板張りに変えて昔の姿に近づけます。駅周辺の建物は「増毛の歴史的建造物群」として「北海道遺産」に登録されているのですが、新しい駅舎外観はこれら建造物群との調和を図ります。さらに、駅舎内を照らす蛍光灯を、丸い電球を吊り下げるタイプに変更するなど、建物にふさわしい昔の感じを演出します。

 また、かつて多数の線路が敷かれていた駅構内から駅舎にかけて、枕木を組んだ通路を新たに建設するほか、ホームには(北海道出身の)彫刻家・五十嵐威暢(いがらしたけのぶ)さんが制作するモニュメントを設置します。

この記事の画像をもっと見る(8枚)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. なぜ増毛駅の改修を行う原資が国やJR北海道から廃線時に「増毛町が強硬に主張した」交付金を使って行われることを報道しないのでしょう。

    増毛町は国からの地方創生拠点整備交付金4,417万円の他にJR北海道から路線廃止時の対価として、増毛駅周辺の整備費用1億3000万円を受け取っています。

    つまりは増毛町はJR北海道と国民の税金で地元が誰も使いもしない駅の「改修」を行うわけです。80年代の国鉄転換路線ですら、ここまでの「浪費」を行った自治体は正直記憶がありません。もちろん転換交付金ではありませんから使途を制限されているのはわかりますが、一時的にせよ好きなように駅周辺をいじり倒す原資ができましたので、今後もいろいろ手を入れることでしょう。

    しかしながら、これからその「駅」を維持していくのは世代後の地元です。それも、町民が誰も使わないものに。

    本来自前で建設し、登録を要する「道の駅」的なものを自前で金を出さずに作れたという意味では良かったのかもしれませんが、駅の位置は国道からも離れており、一般的に立ち寄る場所でもありません。さて、このあと、本当にどう維持する気なんでしょうね。増毛町は。

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開